渋谷凪咲、初主演映画『あのコはだぁれ?』のお祝いケーキの味に苦笑いも、贈り主かまいたちからの愛に感謝「全部食べ切ります」
清水崇監督最新作『あのコはだぁれ?』(7月19日公開)の公開前夜祭イベントが開催され、本作で映画初主演を務めた渋谷凪咲 、共演の早瀬憩、山時聡真、荒木飛羽、今森茉耶、蒼井旬、穂紫朋子、染谷将太らキャスト陣と清水監督が登壇した。
本作は夏休みの補習授業中の教室を舞台に、そこにいないはずの“あのコ”が巻き起こす恐怖を描きだす夏にぴったりのホラー映画。
「すべてがはじめてで毎日全力で突き進む日々だった」と振り返った渋谷は、物語も楽しめる映画なので、ホラーが苦手な人にもおすすめとにっこり。なにか怪奇現象が起きたほうが作品はヒットすると清水監督から聞いていたという渋谷は少し前に出演したラジオ番組でのハプニングを告白。なかなか曲がかからない現象があったそうだが、監督の前作『ミンナのウタ』(23)のDNAを引き継ぐ映画なので、「いいことなのかな?」と縁起がよいと捉えたと語る。
怪奇現象のようなものは撮影中に自身のスマホにも起きたと早瀬が明かすと、この日のイベント冒頭でスマホが鳴るハプニングに触れられたと勘違いした清水監督は「浮かれているようで、すみませんでした…」と苦笑い。清水監督のスマホが鳴った際には、渋谷が「マナーモードにしてなかったんですね」とツッコミを入れつつ、「皆さんも気をつけてくださいね」と優しくフォローし、大きな拍手を浴びていた。
「映画は名シーンばかり。観たことないシーンがたくさんあった」と感想を明かした染谷。子どものころに清水監督作品のオーディションを何度も受けていたが、すべて落ちたそうで、大人になってやっと出演できたことに「来たー!とうれしく思いました」と満面の笑みを浮かべた。
夏休みの学校を舞台にしたホラー映画の撮影現場の空き時間はゲーム三昧だったそう。ランキングを競い合うアプリを使用していたそうで、このゲームをおすすめしたのは山時とのこと。穂紫は「クランクアップした途端、みんな(アプリに)入らなくなって…」と寂しそうにしていたが、現場は本当に学校のようで楽しかったという。蒼井は「渋谷さんが本当に先生のようでした。ちょうど学校が休み中の撮影だったので、現場で学校気分が味わえました!」とニコニコ。
荒木はお弁当選びの際に悩む姿を渋谷に撮影されたことに触れ、「急に、どっちにするの?みたいにはじまるので、ちょっとびっくりしました」とのこと。なぜ撮影をしたのかについては「お弁当はいつも肉か魚の究極の2択だったから」と回答する渋谷に、共演者たちは意図がわからずポカンとする瞬間もあったが、メイキングの撮れ高に協力したかったと補足し、みんなを納得させていた。
イベントでは渋谷とバラエティ番組などで共演する人気お笑いコンビ、かまいたちの山内健司と濱家隆一の2人がVTRでサプライズ登場。先日開催された完成披露イベントでも渋谷は、山内が本作の関係者でないにもかかわらず関係者試写に参加していたこと、SNSやYouTubeで本作を”勝手に”応援してくれていると明かしていた。かまいたちからはお祝いコメント映像と共にケーキも到着したが、このケーキは除霊の意味も込めて渋谷が試食した部分のみ特製塩ケーキになっていた。「あまじょっぱい…」と感想を伝えた渋谷だったが、本音は「吐きだしたいくらいしょっぱい」と慌てて水を飲む場面も。しかし、愛のあるコメント、応援がとてもうれしかったとし、「これ、全部食べ切って、明日は顔がむくんでパンパンになりたいです!」と完食を宣言し、大きな拍手を浴びていた。
公開は明日19日から。「1人で行くのが怖いなら、誰かを誘うきっかけになります。好意を寄せている人に声をかけるきっかけにして!」と呼びかけた渋谷は、「観るたびに深みが出る作品」とし、それぞれの楽しみ方で堪能してほしいとアピールし、映画の内容とはかけ離れた和気あいあいとしたイベントを弾ける笑顔で締めくくった。
取材・文/タナカシノブ