ギネスにも載った世界一有名なネコ!ビル・マーレイ、クリス・プラットが演じた「ガーフィールド」って?
ガーフィールドが「ミッション:インポッシブル」さながらの任務に挑む
最新作『ねこのガーフィールド』は、ディズニー初の単独長編CGアニメーションである『チキン・リトル』(05)のマーク・ディンダルによる監督作。ラザニアが大好物なぽっちゃり体型のガーフィールド(声:クリス・プラット/山里亮太)は、飼い主ジョン(声:ニコラス・ホルト/花江夏樹)に甘やかされて幸せな日々を送っていた。そんな彼の前に、突然生き別れた父ネコのヴィック(声:サミュエル・L・ジャクソン/山路和弘)が現れる。彼と悪女ネコ、ジンクス(声:ハンナ・ワディンガム/MEGUMI)とのトラブルに巻き込まれたガーフィールドは、ジョンの家で共に暮らす親友のいぬ、オーディと共にミルク強盗作戦に駆りだされることに。
ガーフィールドと父ヴィックの親子の絆を軸に展開されるが、ヴィックはガーフィールドの親だけに意外とドライな性格で、ぬくぬく育った息子を半ば強制的に過酷なミッションに担ぎ出す。列車を使ったアクション&スペクタクルに、「ミッション:インポッシブル」シリーズさながらのスリリングなミルク強奪計画などスケール感ある見せ場の連続。ドタバタギャグやトリッキーな動きで笑わせる、アニメーションならではの作品になっている。
3DCG作品だがリアルに振りきらず、原作の味わいを残したタッチも心地よい。だらけた日常やジョンとの出会い、スマホや配信コンテンツに浸りきった日常まで丁寧に追っているため、現代版ガーフィールドの入門としても役に立つ。
ガーフィールドをクリス・プラットが熱演!楽しい仕上がりの日本語吹替版もオススメ
そんな本作でガーフィールドの声を担当したのがクリス・プラットだ。ディズニー/ピクサーの『2分の1の魔法』(20)や日本でも記録的ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)などで声優としても大活躍しているプラットが、得意のオレ様テイスト全開でわがままネコを熱演。山里亮太による日本語吹替版も楽しい仕上がりで、どちらをチョイスするか悩む人もいるだろう。
5月に公開された全米をはじめ、ヨーロッパ、アジア各国で軒並みランキング1位のヒットを記録した本作。これまで描かれてこなかったガーフィールドのオリジンを含め、新スタンダードというべき本作で「ガーフィールド」の魅力をたっぷり味わってほしい。
文/神武団四郎