マ・ドンソク主演「犯罪都市」シリーズを一気におさらい!“マブリー”に挑んだ歴代ヴィランをプレイバック
汚職刑事と日本のヤクザを一掃!
前作から7年後を舞台にした第3作『犯罪都市 NO WAY OUT』(23)でマ・ソクトは、ソウル広域捜査隊に異動する。そこである転落死を捜査していくなかで、事件に新種の合成麻薬と日本のヤクザが関与していることに辿り着く。捜査線上には謎の汚職刑事チュ・ソンチョルが浮上し、さらに極悪非道な“ヤクザの解決屋”リキがソウルへと送り込まれたことで、三つ巴の激戦が繰り広げられていく。
チュ・ソンチョルを演じたのは「神と共に」シリーズなどで知られるイ・ジュニョク。前作のソックと同様、トレーニングを積んで20キロ以上のバルクアップを成し遂げたジュニョクは、マ・ソクトを圧倒するパワーを見せつける。また、もう1人のヴィランであるリキは『ゴジラ-1.0』(23)での好演も記憶に新しい青木崇高。日本刀を駆使したアクションなど、シリーズ初の“グローバル・ヴィラン”として強烈な印象を刻みつけた。
怪物刑事vs元傭兵!IT犯罪に拳で立ち向かう
そして最新作『犯罪都市 PUNISHMENT』の舞台は前作から3年後。凶悪IT犯罪組織を殲滅すべく新たなチームを結成したマ・ソクトの前に立ちはだかるのは、残虐行為で職務を解かれた元傭兵のペク・チャンギ。演じたのは、『悪人伝』(19)でドンソクと共演したキム・ムヨル。同作ではムヨルが刑事を、ドンソクがヤクザを演じていたが、今作では立場の逆転したキャラクターを演じたことで大きな話題を呼んだ。
ドンソクは「キム・ムヨルはアクション、演技、フィジカル、すべてを備えた俳優。彼が演じないペク・チャンギは想像できない」と語り、メガホンをとったホ・ミョンヘン監督も「複雑なアクションの動きを身につけて表現する能力が優れている。どこで力を入れて演技しなければならないのかもよくわかっている」と絶賛するほどの悪役ぶりを披露したムヨル。“シリーズ最強の悪役”ともいわれる強敵を前に、マ・ソクトはどんな戦いを繰り広げるのだろうか…。
さらにシリーズ初の“頭脳派ヴィラン”も登場。表の顔は天才CEOだが、実はペク・チャンギがトップに君臨するオンラインカジノ組織のオーナーという卑劣な実態を隠したチャン・ドンチョルを演じるのは、大ヒット映画『エクストリーム・ジョブ』(19)などで知られるイ・ドンフィ。強力かつ個性的なヴィランによってますますスケールアップしていく「犯罪都市」シリーズ。最新作の公開が待ちきれない。
文/久保田 和馬