“トランスフォーマー愛”が炸裂!『トランスフォーマー/ONE』吹替キャスト錦鯉のインタビュー
<キャストコメント>
●長谷川雅紀、渡辺隆 (凸凹警備員役/錦鯉)
Q.『トランスフォーマー/ONE』のオファーを受けたときの印象は?
長谷川「テンション爆上がりでしたね。子どものころから観ていましたので。それがこの年月を経て、まさか声をやらないかという(オファーがあるとは)」
渡辺「世界的に有名な作品ですものね。ほんとに僕も子どものころから観ていましたから。小学生のころの僕に伝えたいです。『トランスフォーマー』の声優をやったと。こんなに素晴らしいことはないのですが、まだちょっとドッキリを疑っているところはありますね。そろそろこの辺からトランスフォーマーが出てきて拉致されるんじゃないかとね」
長谷川「ドッキリの看板を持って」
渡辺「その辺もまだちょっと疑ってますけどね」
長谷川「やはりですね、親子二代に渡って観ているじゃないですか。僕は、僕の友達の子どもが親子二代で観ているから、早く自慢したいです」
Q.「トランスフォーマー」シリーズにどんな印象をお持ちでしたか?
長谷川「ロボット、乗り物、変形。男の子が大好きな物が1つになっていて、もう夢中の夢中の、大夢中ですよ!はっきり言って」
渡辺「いまだに言うもんね、変形したいってね」
長谷川「そうですよ!トランスフォーマーの影響で変形したい願望が未だにあるので」
渡辺「やっぱりあれがすごいですよね、ロボットだけの世界っていうのが。やっぱり俺も変形したいな。コンボイ好きになったもん。大人になったら絶対コンボイ買おうって思ったし。家にある車がどういう風に変形するかなって考えたりもしてましたしね」
長谷川「あー!分かる!」
渡辺「してたよね?」
長谷川「自分で勝手に、イメージするんだよね?」
渡辺:「そうそう」
Q.吹替シナリオ台本を読んだ作品の感想はいかがでしたか?
長谷川「一言二言ぐらいかなと思っていたんですよ。でも、いっぱいあったので、感激でしたね。ただね、僕は『トランスフォーム!!』できると思っていたんですよ。でも、それは無かったですね」
渡辺「がっかりするなよ!トランスフォームできるかもって(思ってた)?」
長谷川「できると思ったよそりゃ!だから、もう僕は吹替をやっている時にアドリブで、『トランスフォーム!!』って言おうとした」
渡辺「(トランスフォーム)しないんだから。しないのに言っちゃダメなんだから」
長谷川「思わず僕は、言いそうになった。したくてしたくて!」
渡辺「いやーでも素晴らしかったですよね。台本も。なるほど、いままで我々が観てきたものの、これが起源なんだというのが分かりましたし。まさか、友情がこういう風に決別するのかというのも分かりましたしね。これは素晴らしい作品だと思います」
長谷川「はい、夢中になって読みましたよ、僕」
渡辺:まだ観た事の無い人はこれを観てからあとの作品を観るのもむちゃくちゃ良いのかもしれない」
Q.渡辺さんは初めて洋画作品の吹替をされたかと思いますが本作の収録に向けて意識したことなどがあれば教えてください。
渡辺「やっぱり今回の役が、警備員ということで。僕見た目は警備員なので、もう役作りは数年前からできていました」
Q.洋画作品の吹替経験がある長谷川さんから渡辺さんにアドバイスはありましたか?
長谷川「特にアドバイスすることは無かったですね。良かったですねー、もう数年前からでき上がっていたというのは知らなかったですけど」
渡辺「警備員って適役だなと。選んでくれた方がよくぞ見つけてくれたという思いがありますね。
長谷川「まあハマり役といっても過言ではないです」
Q.(長谷川さんへ)アフレコの先輩として渡辺さんの吹替はいかがでしたか?
長谷川「僕はもうはっきり言って先輩なので、僕よりはやっぱり劣るだろうと思っていたんですけど、意外と僕の方が色々言われたりとかして、上手くできなかったので、最初思っていたのとは違いましたね。それがちょっと残念ですね。もうちょっと先輩ぶって偉そうにしたかったんですけど。何年前からか役作りしていた甲斐があってちょっと上手かったですね」
Q.渡辺さんから見てアフレコの先輩、長谷川さんの吹替はいかがでしたか?
渡辺「そうですね、雅紀さんを見ておけば、やり方の勝手とか分かるかなと思って見ていたんですけれども、まったく分からなかったですね。全然。もう本の持ち方も全然違ったもんね」
長谷川「あとね、あれが分からなかった、数字が!」
渡辺「(モニターに)時間のね、自分のタイムがね。教えてたもんね、俺が。『いま!』っつってね」
長谷川「画面見て数字も見て台本も見てっていうのがなんていうんですか、それが上手くできなかったですね」
渡辺「あれ凄かったですね。すごいよね、声優の方たちは。画面も見て動きも見て。あれはやっぱり難しい、すごい技術だなと思いました」
長谷川「難しかったですね」
Q.長谷川さんは実際に吹替の収録をしていかがでしたか?
長谷川「僕は自分の肺活量の無さに驚愕しましたね。1つの短い文章でも一気に言えない、途中で息を吸わないと持たないという、ちょっと鍛えなきゃいけないなと思いましたね。老いを感じたというか」
渡辺「そうね。ちょっとの役で出させていただきましたけれども、やってる途中でもっとやりたいなって思いが出てきましたよね。もっと台詞言いたいっていう気持ちが」
長谷川「分かる!最初一言二言でも満足かなと思いきや、それ以上にあったのに、さらに欲が出てきて」
渡辺「やっぱさ、すげえ有名な作品じゃん。めちゃくちゃ緊張して入ったけど、以外とやり方がこんなアットホームなんだっていうのがありましたね。すごく楽しかったです」
長谷川「確かに緊張しました」
Q.2人同時の吹替収録でしたが、いかがでしたか?
長谷川「なんでしょうね、漫才をやっているような感じでもあり、掛け合いというわけではないですけどもね。そういう部分では上手くできたかなとは思います」
渡辺「そうですね、やってみた感じですと、まだやっぱり雅紀さんはアルファベットとカタカナに弱いなっていうところがありますね。この先もっと頑張っていこう!覚えている最中ですからね」
長谷川「そうですね、勉強中ですからね。ひらがなは得意なんですけれども」
渡辺「そうですね、ひらがなはね」
Q.本作ではこれまでのシリーズで宿敵とされていたオプティマスプライムとメガトロンのかつての友情が描かれています。お2人はこれまでお互いに解散を意識するほどにどうしても許せないことはありましたか?また、その危機をどのように乗り越えましたか?
長谷川「僕は無いんですよ。彼に対して。ただ、彼は僕に何度かあると思いますよ。心当たりがあるというか」
渡辺「なるほどね。ありますよ、僕は。やっぱり楽屋が毎回一緒なんですよ、絶対に。楽屋に入った時、もう入った瞬間に、楽屋がめちゃくちゃ臭かった時があって。(長谷川に)『おならした?』って聞いたら、『した』って言ったんですよ。それがもうおならどころの匂いじゃないんですよね。それを密室にして普通の顔をしているから、コンビを続けていくとこの匂いを定期的に嗅がなきゃいけないのかなと思って。ちょっとやだなと思いながら、『ちょっと窓開けろよ!開けろよ!』ってけっこう大きめの声で言っていたら、隣の楽屋に居たナダルが、『兄さん喧嘩しないでください!』って止めに来て。そうだよな、おならごときで喧嘩する必要ないよなって思って、ナダルに助けられましたね」
長谷川「あの時ナダルが居なかったら、解散したかもしれないっていうね!」
渡辺「解散していたかもしれない、臭すぎて。はい」
長谷川「そんな理由で解散だなんて前代未聞ですよ。しかもナダルが救世主っていうね(笑)。素晴らしいですね」
Q.これから観るトランスフォーマーファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
長谷川「親子二代で楽しめます。今回初めて観る方も過去作を遡って夢中になって観れると思うのでぜひみてください!」
渡辺「本当にこれさえ観れば『トランスフォーマー』ってそういうことだったんだ!っていう気づきがあると思うので。これが『トランスフォーマー』の起源ですから」
長谷川「そう!オリジンなので、ぜひ!」
渡辺「そして何故…ヒーローとヴィランに別れたのか…友情決別の理由も分かりますので。期待をして観てください。よろしくお願いします!」
長谷川「ぜひ、劇場まで来てください!」
渡辺「来てください!」
文/山崎伸子