『ジョーカー2』がヴェネチアを衝撃で包み込む!ホアキン・フェニックス、レディー・ガガらがワールドプレミアに登場
“悪のカリスマ”の誕生を描き、全世界興収10億ドルを突破する大ヒットを記録。第92回アカデミー賞では作品賞や監督賞を含む11部門にノミネートされ、ホアキン・フェニックスが主演男優賞を獲得した『ジョーカー』(19)。その待望の続編となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(10月11日公開)が日本時間9月4日、現在開催中の第81回ヴェネチア国際映画祭でついにお披露目された。
本作の舞台は、コメディアンを夢見る孤独だが純粋で心優しい男が“ジョーカー”へと変貌を遂げるまでが描かれた前作から2年後。社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げ時代の寵児となったジョーカー(フェニックス)。彼の前に突然現れた謎の女リー(レディー・ガガ)との出会いを機に、ジョーカーの狂気がリーへ、そして群衆へと拡散。世界を巻き込んだジョーカーの新たなショー=事件の幕が上ることに。
第76回の同映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を獲得した前作から5年。史上初の金獅子賞連続受賞をかけてコンペティション部門でワールドプレミアとなる公式上映が行われた本作。上映に伴い実施されたレッドカーペットセレモニーと記者会見には、フェニックスとガガ、そして前作に引き続きメガホンをとったトッド・フィリップス監督が登場。世界中から集まった多くのファンとマスコミが注目するなか、フェニックスは「今回の作品は“安心を感じる愛への追求と切望”だと思います」とコメント。
さらに本作の重要な要素の一つとなる“音楽”について「物語にあわせて選び抜かれた曲だからこそ、その解釈を理解することがカギでした。歌唱シーンの撮影はすべてライブで録音されたもの。テイクごとに声が異なって、とてもエキサイティングな体験でした」と舞台裏を語る。またガガは「ホアキンと仕事ができたのは本当に光栄だったし、とても楽しい体験でした」と語り、「毎日いかに正直で、真実にみちた瞬間を表現するかということに集中しました。トッドが伝えるストーリーはとても興味深く、“これは絶対に思いつかない”というものに仕上がっています」と自信をのぞかせた。
そして公式上映後には、会場に集まった観客からキャスト&監督に向けて12分にもわたるスタンディングオベーションと称賛の声が。第81回ヴェネチア国際映画祭の受賞作が発表されるのは日本時間9月8日(日)。本作から届けられる続報に大いに注目だ!