未知のトランスフォーマーワールドを体感!『トランスフォーマー/ONE』など週末観るならこの3本!

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未知のトランスフォーマーワールドを体感!『トランスフォーマー/ONE』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、「トランスフォーマー」シリーズ最新作となるフルCGアニメーション、呉美保監督が吉沢亮を主演に迎えたヒューマンドラマ、アニメ「オーバーロード」シリーズの完全新作劇場版の、胸が熱くなる3本。

スピード感あふれる見せ場は目を奪われること必至…『トランスフォーマー/ONE』(公開中)

【写真を見る】トランスフォーマー史上最大の決戦と言われるサイバトロン星の戦いが描かれる(『『トランスフォーマー/ONE』)
【写真を見る】トランスフォーマー史上最大の決戦と言われるサイバトロン星の戦いが描かれる(『『トランスフォーマー/ONE』)[c]2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. [c]2024 HASBRO

テクノロジー機器に変形する宇宙生命体トランスフォーマーのルーツが明らかに!初のフルCGとなるこのシリーズ最新作では、オプティマスプライムとメガトロンという宿敵同士である2大キャラクターの、若き日が描かれる。

驚くべきは母星サイバトロンが存在していた頃、彼らは親友同士だったこと。サイバトロンの政治体制の矛盾に気づき、共闘するうちに彼らの亀裂が深まっていく。友情のドラマはもちろん、バンブルビーらおなじみのキャラとの出会いのエピソードもユーモラスで必見。一方で、レースやバトルなど、スピード感あふれる見せ場はジェットコースターのようで目を奪われること必至だ。未知のトランスフォーマーワールドを体感しよう!(映画ライター・有馬楽)

特別に見えていた親子関係が不思議なほど身近に感じられる…『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(公開中)

主演の吉沢亮が“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きるコーダを演じる『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
主演の吉沢亮が“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きるコーダを演じる『ぼくが生きてる、ふたつの世界』[c]五十嵐大/幻冬舎 [c]2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会 

耳の聞こえない両親のもとに生まれ育った聞こえる子ども、コーダの物語。自伝的エッセイの映画化とはいえ、聞こえる世界と聞こえない世界の落差が驚くほど大きい。でんでんと烏丸せつこが演じる聞こえる祖父母は破天荒で、片や宗教にハマっており、設定からドラマティック。ところが一つ屋根の下で暮らす、聞こえない両親は彼らの激しいやり取りとは無縁で別世界のように静かに暮らす。

両親は忍足亜希子、今井彰人とろう者の俳優が演じており、家族の中に聞こえる者、聞こえない者がいる迫力が凄まじい。その熾烈な環境を当たり前のように受け入れ、育った子どもを吉沢亮が演じている。彼の周囲のろう者の登場人物も全てろう者の俳優が演じており、吉沢は役同様、ふたつの世界を行き来する、架け橋のような存在。吉沢の堅実な演技と呉監督の客観性のある演出がフィクションでもリアルでもない瞬間を生みだし、いつしか特別に見えていた親子関係が不思議なほど身近に感じられ、深く沁み入る。(映画ライター・高山亜紀)


「オーバーロード」の魅力が詰まった1本…『劇場版 オーバーロード 聖王国編』(公開中)

シリーズ初の完全新作劇場版となる『劇場版 オーバーロード 聖王国編』
シリーズ初の完全新作劇場版となる『劇場版 オーバーロード 聖王国編』[c]丸山くがね・KADOKAWA刊/劇場版「オーバーロード」聖王国編製作委員会

オンラインRPGをプレーしていた主人公が、ゲームと似た異世界に、自身のアバター、能力、配下のNPCとともに転生されるテレビアニメ「オーバーロード」。骸骨の姿をした魔法使いとなったモモンガことアインズ・ウール・ゴウン(声:日野聡)は、彼を崇拝する一癖も二癖もある配下たちを率いて異世界を支配すべく行動する。

正義感あふれる勇者が主人公の王道ファンタジーではなく、魔王軍側を主人公とする“邪道”が展開される本作。アインズは現実世界ではどこにでもいるサラリーマンであり、強大な力を手にしてからも内面に大きな変化はない。一方で、彼の配下たちはアインズを世界の支配者にすべく行動しており、その大きすぎる期待に振り回されながら、様々な局面を乗り越えていくというのがポイントになっている。

最新作『劇場版 オーバーロード 聖王国編』はテレビアニメ第4期の第7話と8話の間に位置する物語。亜人連合軍を率いる魔皇ヤルダバオトに蹂躙されるローブル聖王国に助けを請われ、アインズ自らが戦地へ赴いていくことに。しかし、このヤルダバオトの正体はアインズ配下のデミウルゴス(声:加藤将之)であり、御方の勢力を拡大するために計画されたものだった。そう、いわゆるマッチポンプ(自作自演)なのである。もちろん、アインズもそのことは知っているが、計画の詳細はわからず、出たとこ勝負で立ち回らなくてはならない。亜人連合軍の苛烈な攻撃にさらされるローブル聖王国を背景に、思考を巡らせながら次々と降りかかる難題にアインズが立ち向かっていく。

アインズたちにとっては壮大な計画の一部に過ぎないが、当事者である聖王国の人々、亜人たちにとっても大勢の命や領土がかかった重大な局面。劇中には慈悲も情けもない悲惨な戦場の模様が映しだされ、これは劇場版でしか描けなかったのだろうと思わされる。また、戦闘シーンも大迫力のハイクオリティで大きなスクリーンでこそ映えそう。表向きは堂々としているが実はあたふたしているアインズ、容赦ないバイオレンス描写、圧巻のアクションと「オーバーロード」の魅力が詰まった1本だ。(ライター・平尾嘉浩)

映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて。

構成/サンクレイオ翼

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