「ロボコップ」リブート版ドラマシリーズが本格的に動きだす!ジェームズ・ワンが製作総指揮に就任決定
1980年代を代表するSFアクション映画『ロボコップ』(87)。そのリブート企画として現在開発が進行しているドラマシリーズの製作総指揮を、「ソウ」シリーズや「死霊館」シリーズなどを生みだしたヒットメイカー、ジェームズ・ワンが務めることがわかった。「Deadline」など複数メディアが報じている。
ポール・ヴァーホーベン監督がメガホンをとった『ロボコップ』は、近未来のデトロイトを舞台に、任務中に殉職した警察官のアレックス・マーフィー(ピーター・ウェラー)が、巨大テクノロジー企業が開発したサイボーグ警察官“ロボコップ”として復活。徐々に生前の記憶を取り戻しながら、自分を殺した犯罪組織に挑んでいく姿が刺激的なバイオレンスたっぷりで描かれていく。
低予算で製作されながらも興行的成功を収めた同作は、その人気を受けて1990年に『ロボコップ2』、1993年に『ロボコップ3』と続編が製作されたほか、1989年にはテレビアニメ化、1994年と2001年にはテレビドラマ版も制作されるなど様々なメディアミックスが展開。2014年にはブラジル出身のジョゼ・パジーリャ監督のメガホンのもと、リメイク版が製作された。
シリーズの権利を保有していたハリウッドの大手スタジオ、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が2021年にAmazonに買収されたことを契機に、Amazonスタジオは「クリード」や「キューティ・ブロンド」、「ポルターガイスト」などMGMの人気シリーズの続編やリブート、ドラマシリーズ化などを次々と計画。「ロボコップ」もそのひとつとして、昨年春に新作映画とドラマシリーズの開発が進められていると報じられていた。
そして今回の報道によれば、この「ロボコップ」のドラマシリーズでは「ロッジ49」などで知られるピーター・オッコが脚本と製作総指揮、ショーランナーを務め、ワンやマイケル・クリア、ロブ・ハケットらがワンの製作会社「アトミック・モンスター」を通じて製作総指揮を担当。ストーリーは1987年の映画第1作を踏襲したものとなる見通しとのこと。
プロデューサーとして現在、映画とテレビシリーズ合わせて20を超えるプロジェクトが進行しているワン。つい先日もユニバーサルが計画しているモンスター映画『大アマゾンの半魚人』(54)のリメイク版で監督を務めることが報じられたばかり。引っ張りだこのヒットメイカーの手で「ロボコップ」がどのように蘇るのか。今後届けられる続報に注目していきたい。
文/久保田 和馬