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曽利文彦&山崎貴&上杉裕世による鼎談映像公開『八犬伝』ヴィム・ヴェンダースら著名人から絶賛コメントも

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曽利文彦&山崎貴&上杉裕世による鼎談映像公開『八犬伝』ヴィム・ヴェンダースら著名人から絶賛コメントも

<著名人コメント>

●碧也ぴんく(漫画家)

「『虚(八犬伝)』の世界を生み育て、28年もの時をかけて完結させた、馬琴の『実』の物語。目が見えなくなっても書き続ける、字を教えながら、覚えながら書き続けるって、途轍もないパワーですよね。描き切って旅立つ彼の方(かのかた)を包むのはこんな光でありますように…と、私も何度も夢見た結びの情景に、涙が止まりませんでした」

●荒俣宏(作家)

「江戸文化の最後の華というべき天才奇人たち、それも北斎や南北が同時代に生きて張りあうなかで生まれた一大奇談なのだから、ワビサビや風流といった平凡な感性では映画にできない。江戸美意識の極致といえる『風狂』で対抗するほかはないのだろう。おかげで、どこか陰影のある令和の世話物狂言を堪能できた」

●石黒亜矢子(絵描き)

「私は、すごく面白かった。物語とそれを生み出す者の掛けあい。ワクワクしたり胸が詰まったりと惹き込まれ、最後の場面で号泣。久方ぶりに良い日本映画を観た充実感を得た。ありがとうございます」

●ヴィム・ヴェンダース(映画監督)

「役所広司は、19世紀の伝説の戯作者、馬琴として、またもや最高の演技でもてなしてくれる。そして彼の演じる馬琴の人生は、『八犬伝』という幻想的で壮大な物語と同じくらいスリリングだ」

●葛西紀明(土屋ホームスキー部選手兼監督 ソチオリンピック銀、銅メダリスト)

「数々の逆境のなかでも諦めずに八犬伝を描き続ける滝沢馬琴先生の姿から諦めない強い気持ちと信念を感じられました。僕もいま、目標に向かって挑戦し続けているなかで継続することの大切さというものを改めて感じられ、エネルギーをもらいました。また作中で『八犬伝の存在に支えられている』という方を見て、僕もスキージャンプを通じて皆さんに元気をお届けできる様、頑張っていこうと強く思えるような作品でした」

●高山一実(タレント)

「八犬伝、とっても面白かったです!!私は八犬伝ゆかりの地安房の出身で、地元のお祭りの名前は伏姫祭りだったり、通学路に八房伝説の地と書かれた看板があったりと、昔から馴染みがあったのですが…これまで全く知らなかった『馬琴がどんな想いで八犬伝と向きあっていたのか』をこの作品で知ることができて嬉しかったです。虚と実、2つの世界を交錯する映画は2倍楽しい!あっという間の149分でした」

●ザ・パンチ パンチ浜崎(お笑い芸人)

「映画を見終わった後にはっきりと思い出せるシーンがあるととても楽しいと思うのですが、今回の八犬伝はラストシーンがまさにそれでした。馬琴の表情がたまらなく良かったです。そこまでの全部がフリだったかのような最高の表情。馬琴と北斎のかけあいに漫才みたいな面白さもあってそこに割って入ってくるお百の強キャラはつい声を出して笑いました。いくつになっても創作を続ける凄みに元気いただきました」

●ザ・パンチ ノーパンチ松尾(お笑い芸人)

「八犬伝って、何か漫画やゲームにもなっていたっけ?妖刀村雨?八つの珠?こんな漠然としたイメージで見始めたもんだから、大いに裏切られました!実と虚の2つの世界で、勧善懲悪で葛藤する馬琴の姿にちょっと刺さりすぎてしまいました」

●原哲夫(漫画家)

「『八犬伝』の挿絵を葛飾北斎が描いてたというのは知らなかったので、原作の滝沢馬琴と挿絵の北斎の関係が、漫画原作者と漫画家の関係みたいに描かれていて、観てて、あるあるな感じもよかったし、役所広司さんが好きだったので、やはり滝沢馬琴を見事に演出して味付けがグッとくる見応えの演技でした☆滝沢馬琴の人生を全てかけての創作やその生き様など、僕の仕事にもリンクする感覚がジンときました☆」

●原晋(青山学院大学陸上競技部監督)

「馬琴の生きる現実世界と八犬伝というフィクション世界が相互に作用しあっている様がよく表されている。本気で向きあって創り上げたものは人の心を動かすのだと強く感じた。また、馬琴と北斎の掛けあいも非常に面白い」

●平野美宇(パリオリンピック卓球女子団体銀メダリスト)

「映像が美しくて、すぐに映画の世界に引き込まれてしまいました。いくつものストーリーが同時進行していて、どうなるのかハラハラドキドキして感動の結末でした。父と子、母と子、剣士たちの友情、滝沢馬琴の鬼気迫る創作への執念。いろいろなテーマが散りばめられていて、見どころが盛りだくさんだったので、もう一度観たいです!」

●水谷隼(東京オリンピック卓球混合ダブルス金メダリスト)

「『八犬伝』の物語が完成するまでの滝沢真琴の28年間の苦悩から、大きなことを達成するには、自分一人の力だけでは難しいという思いが感じられる映画でした。また、八犬士のように仲間のために自己を犠牲にして戦う姿勢や、葛飾北斎と滝沢馬琴のように互いに高めあう友情には、アスリートの競技生活でも経験するライバルへの想いと共通するものがあり、胸が熱くなりました」

●山崎貴(映画監督)

「この『八犬伝』は馬琴の物語という切り口が、いまこの時代に観るべき作品に思えました。『虚』と『実』の2つ世界が観れる、映画的にエンタメでゴージャスなんだけど、ボクらものを作る者たちにとって、問いかけられ自問自答できる作品に仕上がっていて、非常に気持ちが良かったです」


文/鈴木レイヤ

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