<コメント>
●鈴鹿央士(中沢太郎役)
「身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることをあらためて大切にしようと思える作品で、台本を読んで何度も泣いてしまいました。原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きましたが、監督はじめ現場のみなさんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、自分なりにのびのびと演じることができたと思います。主人公の兄妹を演じる亮平さんと有村さんとは一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました。早くこの作品を見ていただきたい、そんな思いでいっぱいです」
●ファーストサマーウイカ(三好駒子役)
「三好駒子は映画オリジナルのキャラクターで、お好み焼きと世話焼きが得意な、俊樹とフミ子を支える大切な存在です。そんな駒子役をぜひ、と前田監督からラブコールいただいて光栄でした。初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした。全世代に響く、温かい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品です。ぜひ劇場でご覧いただきたいです」
●酒向芳(繁田仁役)
「脚本第一稿を読んだ→涙が出た→もう一回読んだ→また泣いた→原作を図書館で探した→読んでまた泣いた→物語の状況、時間軸を把握するために脚本を幾度も読み直した→…泣いた。これほど涙を流した本はこれまでにあったかな?→記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ!です」
●六角精児(繁田宏一役)
「この映画の脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、“家族への思い”の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました。参加出来て光栄の一言です」
●キムラ緑子(繁田房枝役)
「とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語だと思います。撮影現場では、みな様と様々な感情を交わし合いながら、泣き過ぎでは?と思うくらい泣きました(笑)。共演のみな様のいろんな表情を思い出して、感動的なシーンに、共にいることができて幸せだったなぁと思います。監督の思い描く世界の完成を心待ちにしております」
文/平尾嘉浩