『アバター』3D上映で浮き彫りになった“メガネ問題”
現在上映中の『アバター』の世界的なヒットで、多くの人が映画館に足を運んでいる。本作で3D映画を初めて観る人も多く、映画を観た人の中には、3D上映の特徴でもある“メガネ問題”で悩む人も少なくない。
Movie Walkerが1月中旬に実施したユーザー・アンケート調査(回答数3375人)では、3D上映についての感想が寄せられ、“映像は素晴らしいけどメガネが難点”という人の意見も聞かれた。「美しくて感動したが、メガネがうっとうしくてつらかった」(32歳女性)、「メガネが重い……」(47歳女性)、「普段メガネをかけているので3Dメガネをした時にメガネが二重になってしまい見にくかったし痛かったです」(22歳男性)などの声があった。
“メガネ問題”でやっかいなのは、メガネの重さだ。これは上映機器の種類によって異なる。3Dの上映は「Real D」「Dolby 3D」「XpanD」「IMAX 3D」などの方式があり、メガネが重いのは「XpanD」方式。左右の映像を高速で切り替えるため、メガネに電子回路とバッテリーが内蔵されているからだ。しかしその一方で、ゴーストが出なかったり座席の角度を選ばなかったり立体感を得られやすかったりなどの特徴がある。
そして、特に困るのは、普段からメガネをかけている人の場合。“メガネonメガネ”の状態だと、3Dメガネの重みでくっきりと鼻パッドの跡がついてしまうのだ。たとえ映画を観なくても、メガネonメガネで2時間は疲れる。
では、どうしたら違和感を和らげられるのか?
重さ対策では、比較的軽めのメガネを使う「RealD」や「IMAX 3D」の方式で上映される映画館に行くことが考えられる。しかし、上映方式についてはそれぞれに特徴があるので、実際に自身の感覚で判断していただきたい。
一方、普段メガネをかけている人は、やはりコンタクトレンズを着けて臨むのが一番簡単だろう。あるいは、鼻パッド部分にティッシュを詰めるのも手かも(上映中は暗いから分からない)。疲れや違和感を感じて気になる人は、なるべくスクリーンから離れた位置に座ったり、体勢がツライ状況を避けたりなどして和らげたい。
今後、3D映画が普及していくと、観客が気持ちよく映画を観るために、この“メガネ問題”は様変わりするかもしれない。開発者や映画館側は、観客のストレスまで考慮して、快適な映画体験を提供するという課題に直面している。【Movie Walker】
実施日:1月14日〜21日
回 答:3375人