日本のファンタジー小説の原点として、いまなお多彩なジャンルで二次創作が行われるなど現代のエンタテインメントに多大な影響を与え続ける「南総里見八犬伝」。その小説のなかの“虚”の世界と、物語を生み出した滝沢馬琴の“実”の世界が交錯する山田風太郎の同名小説を映画化した『八犬伝』(10月25日公開)から、このたび“虚”パートに登場する八犬士を演じた若手キャスト陣のモノクロオフショットが解禁された。
『ピンポン』(02)や「鋼の錬金術師」シリーズの曽利文彦監督がメガホンをとった本作。江戸時代の人気作家、滝沢馬琴は友人の絵師・葛飾北斎に構想中の物語「八犬伝」を語り始める。それは里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるよう集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語だった。北斎も魅了した「八犬伝」は人気を集め、異例の長期連載へと突入していくのだが、クライマックスに差し掛かった頃、馬琴は失明してしまい…。
このたび解禁されたのは、撮影現場で本作のヘアメイクディレクターを務めた酒井啓介が撮影したオフショットの数々。写るのは、馬琴が描く「八犬伝」の物語で活躍する八犬士を演じる8名の最旬キャストたち。リーダーの犬塚信乃役の渡邊圭祐、犬川荘助役の鈴木仁、犬坂毛野役の板垣李光人、犬飼現八役の水上恒司、犬村大角役の松岡広大、犬田小文吾役の佳久創、犬江親兵衛役の藤岡真威人、そして犬山道節役の上杉柊平。劇中では迫力のアクションや熱い友情のドラマを全力で演じている彼らの、ここでしか見られない貴重な表情の数々が収められている。
またあわせて、本作の公開前日となる10月24日(木)にTOHOシネマズ日比谷にて公開前日先行上映イベントが開催されることが決定。主人公の滝沢馬琴役の役所広司と、馬琴の息子の宗伯役の磯村勇斗、さらに応援ゲストとして柔道家の阿部一二三が登壇。作品公式ホームページなどで詳細をチェックし、ダイナミックな“虚”と感動的な“実”、二つの世界観を大スクリーンでいち早く堪能してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬