朝からケーキを食べる人は〇〇〇!?ジェシカ・チャステインの強面発言がインパクト大
『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)『オデッセイ』(15)などで人気の実力派女優ジェシカ・チャステイン。彼女がロビイストに扮しゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた『女神の見えざる手』(10月20日公開)の劇中映像をMovie Walker独占で入手した。でも、そもそも“ロビイスト”とは何なのか?
ロビイストは、国の政策に対し(自身に都合が良くなるよう)影響を及ぼそうとする私的な活動(ロビー活動)を行う人物・集団のこと。政治家や政府関係筋を相手に戦略を練って立ち回り、政治判断や世論を左右する、言わば“見えざる手”の実態に迫る本作で、ジェシカはロビー活動において徹底して信念を貫く切れ者、エリザベスを演じている。
銃擁護派団体から女性の銃所持を認めるロビー活動を依頼されたエリザベス。だが新たな銃規制法案を廃案に追い込むこの活動は信念に反することから、彼女は依頼を断り、さらに有能なスタッフを連れて所属するロビー会社から離脱してしまう。映像では、そんな彼女の強者ぷりが垣間見れる。
朝、会議室でエリザベスは“信念に反する仕事はできない”とスタッフに他の会社への移籍を呼びかけていく。この直前、朝食にチョコマフィンをつまみながら「バカか?」と罵る同僚に「正気なの?」と切り返す彼女は、マフィンがケーキと同じ材料で出来ていることを論理的に解説し、「朝食にケーキを食べる文明人はいない!」と切って捨てる。さらに法におけるケーキとクッキーの違いをまくしたてるなど、クレバーで勝気な性格が伺い知れる。
真っ赤なルージュとパリッとしたスーツ姿で“デキる女”を体現したジェシカ。その雰囲気はカッコ良くも圧を感じさせ、観客までひるませる。撮影前に彼女は「女性を11人のロビイストを取材し、草の根運動の話から私生活まですべてが参考になった」とコメント。協力したロビイストも本作のリアリティに太鼓判を押しているという。細部まで本物を追求した作品の一端を、この映像で確認してほしい。【トライワークス】