イタリアンジェラートは味の組み合わせを楽しむもの。”組み合わせ”も新たなキーポイントに
最初のフレーバー選びは謎の男マクリヌス。佐藤が「敵か味方かわからない。白と黒が混在しているということでホワイトチョコとビターチョコのマーブルなんていいかも」とアイデアを伝えると、「すごくいいですね」と満足そうな水野と林。「キャラクターのイメージカラーは、フレーバー選びのヒントになるかも」との佐藤の言葉に、「アカシウスは黒の鎧を着ていることも多いです。赤の差し色があるような服も着ていることもあるかな…」と説明する水野。将軍アカシウスとルッシラの関係性を踏まえた上で「チョコレートの黒と、イチゴなどのベリー系にするのはどうですか?もう少しロイヤル感を出すのであれば、ピスタチオもアリ。ジョリッティのピスタチオは、シチリア島にあるブロンテという地域のものを100%使っています。お米で言うところの魚沼産のコシヒカリです!」と佐藤が提案。「ピスタチオ、いいかも!」と笑顔を見せる林。
さらに、「双子皇帝は悪役なので、甘い味よりは酸味のあるものがいいかも」と、次々とアイデアを提供する佐藤は「イタリアンジェラートは味の組み合わせを楽しむことがコンセプト。2種ずつの組み合わせで考えて、組み合わせで食べるとおいしい!という方向性に持っていくと、ジェラートそのものの魅力もさらに伝わると思います」とアドバイス。作中の関係性を基に2枚ずつ並べたカードと、ジョリッティの商品一覧を見比べながら、フレーバー選定会議が進行していった。
色の話をしていたところで、「ジョリッティでは着色料は一切使わず、素材にこだわるあまり、ピスタチオもいわゆる鮮やかなグリーンではなく茶色、バナナも黄色ではなく茶色っぽい色なんです」と切りだした佐藤は、「実は、“世界一インスタ映えしないジェラート”なんです(笑)」と自虐気味に説明。しかし、それこそがジョリッティのこだわりともアピールする。「イチゴはジュースを使うのではなく、専用の機械でジュースにしてそれをジェラートにしています。だからジェラートになっても粒が見えます。内面に隠し持っているものが見える…みたいな感じのキャラクターに合わせるのもいいんじゃないかな」と提案。「内面に隠し持つ…なるほど!」と水野と林は、メタリックカードに触れながらアイデアを練っている様子だ。
幼稚なタイプと冷静沈着でちょっと冷酷なタイプという対照的な双子皇帝のフレーバー選びでは、「幼稚なほうはイチゴかな。表記はストロベリーにしたほうが合う気がします。冷酷ならブラックベリーですね」との佐藤の提案が出てきたころには、ジェラートに添えるフレーバーの説明書きの擦り合わせも始まり、スムーズかつ効率的に企画会議が進行されていった。
最後は主人公ルシアスのフレーバー選び。ルシアスにはあまりイメージカラーがないため、“圧倒的主人公”をキーワードにチョイス。「王道のピスタチオや人気の高いバニラもイメージに合うと思います。でも、ピスタチオもバニラも素材にこだわりすぎていて、原価を考えると“贅沢ローマセットに”入れないで!って思うけれど…(笑)」と笑い飛ばしつつ佐藤は、「ルシアスの成長も描かれるのであれば、白いフレーバーがいいかもと」提案。実は、ジョリッティの前身「LATTERIA GIOLITTI」はミルク、乳製品を扱う店だったそうで、「ミルクには自信を持っています!“どんな色に染まっていくのかわからない”という意味で、ルシアスのフレーバーはミルクもいいかもしれない。ミルクとバニラは似ているので、ルッシラと絡めて親子のような関係性を表現するのもアリ。注文する人は少ないけれど、実はミルクやバニラとピスタチオってすごく合うんです!」とのこと。
バニラのフレーバーを試食しながら林は「フレーバーや組み合わせから『グラディエーターII』のストーリーが見えてきます!」と目を閉じ、「『ジョリッティのバニラを食べたらほかのバニラは食べられない』っていう佐藤さんの言葉、実感しました。こんなおいしいバニラ食べたことないです!マジでおいしい」と大興奮。さらにバニラビーンズの食感にも触れ、「ちょっと歯ごたえのあるビーンズもルシアスの心の中のを表しているようで、ピッタリです!」とスプーンを口に運ぶ手が止まらない。水野も「本当においしいです。白ってどうかなと思ったけれど、色合いもすごくいい」と主人公のフレーバー決定に安堵。イメージがどんどん固まっていく流れに、大満足といった様子だった。果たして、どんな“贅沢ローマセット”が出来上がるのか…。
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