深川麻衣が主演を務め若葉竜也が共演する映画『嗤う蟲』(2025年1月24日公開)から本予告とポスタービジュアルが到着。ムビチケ前売券の販売情報も解禁された。
本作は現代の日本に隠された村社会の闇に迫るヴィレッジスリラー。日本各地で起きた村八分事件をもとに、1組の若い夫婦が移住先で“村の掟”に縛られ、住民たちからの常軌を逸した制裁にさらされる姿を活写する。主演には「まんぷく」「青天を衝け」「特捜9」など数々のドラマや映画に出演している深川麻衣。共演に「アンメット ある脳外科医の日記」や『街の上で』(19)、『市子』(23)などの話題作への出演が相次ぐ若葉竜也、そして松浦祐也、片岡礼子、中山功太、杉田かおる、田口トモロヲなど個性派キャストが脇を固める。脚本は、実際に起きた事件を描いた初長編『先生を流産させる会』(11)が話題を呼び『許された子どもたち』(20)、『ミスミソウ』(17)でも高評価を受けた内藤瑛亮。『性の劇薬』(20)、『女子高生に殺されたい』(21)などを手掛け、『アルプススタンドのはしの方』(20)で第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞するなど業界内外での評価が高い城定秀夫が監督を務める。
このたび解禁された本予告では、自然あふれる田舎でのスローライフを夢見て麻宮村へと移住してきた深川演じる杏奈と、若葉演じる輝道の若い夫婦が、じわじわと村人たちの狂気に飲み込まれ、ムラ社会の闇に引きずりこまれていくさまが描かれる。緑豊かで誰もが憧れるような田園風景が広がる麻宮村だが、どこか絡みつくように夫婦に視線を向ける村人たちや、子作りを迫るなど夫婦の生活に過剰に干渉してくる自治会長夫婦、筒抜けのプライベートなど、村人たちにとっての普通は、都会から来た若い夫婦にとっては次第に苦痛へと変わっていく。「ありがっさま!ありがっさま!」と異様な熱量で夫婦を持ち上げる村人たち、その温度差と違和感はやがて取り返しのつかない状況へと夫婦を追いつめていく。ムラ社会の闇を凝縮した本作の一端が垣間見える映像に仕上がっている。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、暗闇の中で不気味にわらう村民たちに対し、鮮やかな背景に無表情で前を見つめる夫婦が対照的に配される。さらに作品タイトルの“嗤う蟲”と“すべてが蝕まれていく”というコピーが、夫婦に待ち受ける怖ろしい“狂宴”を暗示するようなデザインとなっている。
また本作のムビチケ前売券(カード)が11月15日(金)より全国の上映劇場(一部劇場を除く)で発売されることも決定。日本の田舎を舞台に繰り広げられる恐怖に迫った本作。スクリーンいっぱいに広がる“狂宴”から目を逸らすな!
文/スズキヒロシ