ニック・カサヴェテス監督が贈るノワールアクション映画『神は銃弾』が12月27日に公開される。あわせてポスタービジュアルと予告映像を解禁となった。
「このミステリーがすごい!」2002年版海外編で第1位を獲得した、ボストン・テランのベストセラーを原作とする本作。『ジョンQ-最後の決断-』(02)や『きみに読む物語』(04)のカサヴェテスがメガホンをとり、深く人間の葛藤と感情を描き出す手腕をもって衝撃作を映画化した。カルト集団に元妻を惨殺され、愛娘を誘拐された刑事が、過去に同じカルトから逃げ延びた女性と手を組み、狂気の追撃劇に挑む。
主人公ボブを、「ゲーム・オブ・スローンズ」で圧倒的な存在感を放ち、国際的な支持を集めるニコライ・コスター=ワルドーが演じる。また、ボブとともに闇に挑む、カルトから生還を果たした女性ケースを演じるのはマイカ・モンロー。そして、『Ray レイ』(04)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、『コラテラル』(04)など多くの作品で確固たる地位を築いたジェイミー・フォックスが、圧巻の演技で観客を魅了する。
今回解禁されたキービジュアルの中央に描かれるのは、愛娘を奪われた刑事ボブ(コスター=ワルドー)と、かつてカルトから生還を果たした女性ケース(モンロー)。鋭い眼差しと彼らに刻まれたタトゥー、さらに、陰影に包まれた不穏な空気が、本作の重厚さとシリアスなトーンをさらに際立たせる。画面右側に掲げられた「始まりは、夫婦惨殺事件と、消えた少女」というキャッチコピーが、ボブの絶望と怒り、そしてはたさねばならない使命を予感させるビジュアルだ。
全世界のノワールファンを虜にしたベストセラーはどのように映画化されているのだろうか?鮮烈な暴力描写とスタイリッシュな映像美が観る者を圧倒する本作に期待が高まる。
文/鈴木レイヤ