佐野勇斗が語る、映画『六嘘』の“表と裏”「新しい自分を見せられるいい機会」【『六人の嘘つきな大学生』公開記念インタビュー連載】

インタビュー

佐野勇斗が語る、映画『六嘘』の“表と裏”「新しい自分を見せられるいい機会」【『六人の嘘つきな大学生』公開記念インタビュー連載】

「運を掴むのも自分の日々の小さなことの積み重ねだと思うんです」

――ちなみに、佐野さんがもし就職活動をすることになったら、どのように自己PRをしますか?

「『めちゃくちゃまじめ』って周りの人からよく言われるし、自分でも正直そう思うけれど、まじめの中にも柔軟性と遊び心があると僕自身は思っていて。そのことをちゃんと主張したうえで、『僕のことを採らないと、あとでたぶん後悔しますよ』って言います。どの業界でも絶対に受かる自信があります!めっちゃ強気ですね(笑)」

佐野は、自他ともに認める“まじめ”な人間だという
佐野は、自他ともに認める“まじめ”な人間だという撮影/宮崎健太郎

――では、エントリーシートの特技や長所を書く欄にはなんと書きますか?

「そこも『まじめで柔軟性がある。一つのことをやり遂げる気持ちが強い』と書くと思います」

――これまでの人生でもこれは絶対に勝ち取りたいと思って挑んだ瞬間が何度かあったと思いますが、なにか印象に残っているエピソードはありますか?

「学生時代は学級委員を毎年やっていたし、生徒会の仕事もやっていて。勉強もスポーツも両立できたいので、自分でも本当に器用だなと思っていたんです。だから高校生の時は勉強もけっこうサボり気味だったんですけど、受験の時に初めて挫折を味わって。これはヤバい!と思って、そこから頑張ったので、努力することや一つのことに打ち込む姿勢みたいなものはその時に学んだかもしれないです」

――勝負の時の前日や当日に、願掛けとか、必ずやっていることはありますか?

「うーん、なんだろう?…あっ、これ初めて言うんですけど、ちょっと恥ずかしいな(笑)。いや、学生時代はやってなかったんですよ。でも、いまは例えば泣きの芝居や、それこそ、今回の九賀の大事な芝居の前日などは、シャワーを浴びながら役を自分の中に入れるようにしていて。瞑想と言うか、その役になる時間が実はあるんです。役者を10年やってきて、初めて言いました。恥ずかしいです(笑)」


6人の大学生たちに降りかかった、過酷な試練の結末とは
6人の大学生たちに降りかかった、過酷な試練の結末とは[c]2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会

――貴重なお話、ありがとうございます!最後に、佐野さんから就職活動をする方々にメッセージをお願いします。

「就活はしたことがないけれど、僕らが経験するオーディションも就活に似ていて。僕らも理由がわからないまま落とされることも多いし、同世代もいっぱい仕事をしているこの業界で落とされ続けると、自分自身を否定されたような気持ちになったり、将来に対する焦りや不安も感じるようになりますからね。でも、運を掴むのも自分の日々の小さなことの積み重ねだと思うんです。人に優しくするとか、“受かりたい、受かりたい”って自分のことばかり考えるのではなく、会社側の気持ちにも目を向けたり、視点をひとつ変えるだけで、運が回って、それがいい結果に繋がることもありますから。なので、あまり負のスパイラルに入らず、ポジティブに“これもいい経験だ”と思って楽しみながらやることをオススメします。そうすれば、自ずと結果はついてくる。大変だと思うけれど、頑張ってください」

取材・文/イソガイマサト


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