ブスでワキガ!?世界が注目する新鋭女優・安藤サクラって?
俳優・奥田瑛二を父に持ち、個性派女優として活躍の場を広げる安藤サクラ。父の監督作『風の外側』(07)でのデビュー以降、『俺たちに明日はないッス』(08)や『愛のむきだし』(09)などに出演してきた期待の新鋭女優だ。
そんな彼女が、最新作『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(6月12日公開)で、アジア版アカデミー賞と呼ばれるアジアン・フィルム・アワードの助演女優賞にノミネートされた。本作は第60回ベルリン映画祭フォーラム部門での出品が決まっているものの、国際映画祭での上映や日本での劇場公開もまだされていない作品。そんな中で、メジャー級ではない女優がノミネートされるのは極めて異例のことだ。
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』は、『ゲルマニウムの夜』(05)で高い評価を受けた大森立嗣監督の最新作。施設で育った青年2人が自由と希望を求めて旅をする青春映画だ。青年のひとりケンタ役を松田翔太、もう一方の青年ジュンを高良健吾が演じていることでも注目を集めている。劇中、安藤は旅をするケンタとジュンに拾われる女・カヨちゃんを演じており、“ブスでワキガ”という異色なキャラクターを熱演。過去作をみてもインパクトの強い役柄が多いが今回はかなり強烈だ。
デビュー以来、タナダユキ、ケラリーノ・サンドロビッチ、園子温、田口トモロヲ、吉田大八という、若手からベテランまで幅広い監督たちの作品に出演してきた安藤サクラ。3月には矢崎仁司監督の『スイートリトルライズ』にも出演する。アジアン・フィルム・アワードの結果と共に、今後ますます活躍するであろう彼女から目が離せない!【トライワークス】
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