南の島で育ち、“海に選ばれた少女”モアナの冒険を描いた『モアナと伝説の海』(16)の続編となる『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)。「道を見つけたいなら、迷え」と大人の心を深く刺すメッセージが世界で絶賛の劇中歌「迷え!」を、ソニンがパワフルに歌う本編映像が解禁となった。
11月27日に全米公開された本作は、週末3日間の興行収入が1億3550万ドル(209億円)、感謝祭シーズン5日間興行収入で2億2100万ドル(323億円)を記録し、5日間オープニング興行成績で、これまでNo.1の座に君臨していた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)や、ディズニー・アニメーション・スタジオ作品の最高オープニング記録だった『アナと雪の女王2』(19)を超え、映画史上最高の興行収入記録を樹立。歴史に名を刻む驚異的な成績を記録し、全米興行収入ランキングで堂々の首位デビューを飾っている。
この数字は、前作『モアナと伝説の海』のオープニング成績と比較すると初日対比+370%、3日間対比+239%、5日間対比で+269%と大幅増。映画公開から約7年が経った2023年には配信サービスにおいて映画史上世界NO.1の視聴数を突破し、世界で最も観られた映画になり、ファンベースを広げ続けてきた。前作を遥かに上回る興行収入を全米をはじめ、世界各国でも記録しており、前作公開時を凌ぐ規模の“モアナ旋風”を世界中で巻き起こしている。
週末のSNSでは、映画を観た世界各国のファンの興奮冷めやらぬ感想が次々と上がり、また批評家からも「素晴らしいモアナの成長が、壮大な冒険と家族の絆を深く描いた物語を支えている。美しいアニメーションと、海の果てへの躍動的な冒険。モアナはまさにスターで、この作品はディズニー・アニメーションの新たな金字塔だ!」(MASHABLE)、「魅力的なストーリー、愛すべきキャラクター、そして目を奪われるような映像で、魔法のようなエンターテイメント作品だ」(NERD REACTOR)、「絆という普遍的なテーマを軸に、家族全員で楽しめるユーモアを盛り込んだ作品」(DEADLINE)、「マウイのユーモアあふれるセリフとシーンや脇を固めるコメディリリーフのヘイヘイ、人間的な深みを持ったカカモラ族など、テンポの良さが成功の一因だ」(LAUGHING PLACE)など絶賛コメントが相次いでいる。
海の世界の美しい映像や、圧巻の楽曲、仲間たちとの絆など、子どもから大人まで楽しめる要素に絶賛の声が寄せられるなかで、前作を大きく上回る興行収入記録を樹立している一因として、かつて『モアナと伝説の海』を観て育ってきた人々を始めとする、“大人たち”の心を掴み、動員につながっていることが推察されている。世界の分断が深まり混乱が極まるなかで、美しく神秘的な海の世界や心を鼓舞し勇気をくれる楽曲が、体の奥底から湧き上がるような元気をもらえる“モアナチャージ”効果となって話題になっており、さらに劇中に登場する大人たちの心に突き刺さる“あるメッセージ”も注目を集めている。
愛する人たちのため、神の呪いによって引き裂かれた世界を再び一つにつなぐ危険な航海に旅立ったモアナは、神の呪いを解くために海の果てにある島を目指すが、その行き先が見つからず、巨大な貝の迷宮に囚われてしまう。そこで彼女はコウモリのように舞う謎の女性“マタンギ”と出会い、あるとんでもないアドバイスを受ける。
大人になって色んな選択肢を迫られるなかで、「この道が間違っていたら…?行き止まりだったら…?」と不安になることもあるが、そんな時にこそ“敢えて迷ってみる”ことで、道が見つかることもある。どんな壁にぶつかったとしても、必ず別の道があるという勇気づけられるメッセージが大人の心に深く刺さっており、日本の先行試写で本作を観た観客からも絶賛の声が寄せられている。
そしてこのたび、劇中歌「迷え!」をマタンギが歌う本編映像が解禁に。映像内ではマタンギがモアナを惑わすような言葉を力強い歌にのせ、「道を見つけようと思うなら、あえて迷え」という助言をし、船に乗ったモアナの周りをコウモリたちを携えて軽やかに飛び回る。
スピード感にあふれ、観ている側もまるで飛んでいるかのような錯覚に陥る映像表現に心が躍る。そして、モアナに「とんでもないアドバイスね!」と言い返されても、「ちゃんと聞いていないでしょ」とどこ吹く風で、さらに言葉を連ねるマタンギは、実はモアナに大きな影響を与える存在。使命を背負い冒険に出たモアナにとって、マタンギの言葉がいずれ大きな意味を持つことになる。
圧倒的な歌唱力でミュージカルや舞台を中心に活躍するソニンが、「全力で臨んだけどすごく難しかった」という「迷え!」。しかし、本編映像でのソニンは、パワフルでソウルフルな歌声を披露している。力強い歌に込められたマタンギの“迷え!”というアドバイスとその意味とは?モアナだけでなく大人にも響くマタンギのその言葉をぜひ劇場で確かめて欲しい。
文/平尾嘉浩