全米が吐いた…『テリファー』アート・ザ・クラウンに夢中!【豆魚雷の「遊星からの物欲X」】
洋画やアメコミのグッズを多数取り扱うことで、映画ファンにお馴染みのキャラクターショップ「豆魚雷」のスタッフが、ホラーキャラクター&グッズへのアツい愛を叫ぶ連載「遊星からの物欲X」。第6回は、シリーズ最新作『テリファー 聖夜の悪夢』(公開中)が大好評!いま、もっとも熱い注目を集めるホラーキャラクターといえるアート・ザ・クラウンをピックアップ。残虐なのにどこか憎めない、魅力たっぷりのキャラクター性を語ってもらった。
お茶目なアートが可愛くてたまらない!
スプラッター映画大好き!サムゲタン市川です。さて、先週末から公開となった『テリファー 聖夜の悪夢』ですが、待ちわびていた方もさぞ多いことでしょう。もちろん私もその1人です。『テリファー』(16)が2018年に本国でソフト化した頃より追っている身からすると、その続編が大手シネコンのスクリーンで上映されているだなんて、なんだか不思議な感じです。うれしいような、ちょっと寂しいような…。
でも人気が出る理由、よ~く分かります。本作の殺人鬼“アート・ザ・クラウン”は、なんと言っても茶目っ気たっぷりなところがとってもキュート!彼が心の底から楽しみながら人間を殺している姿こそ、本作の最大の魅力だと思っています。今回は、そんなアート・ザ・クラウンが可愛くてたまらない!って話をしますので、どうぞ最後までお付き合い下さい。
まるで向日葵のよう!笑顔が素敵な芸術家
「今度はどう惨たらしく殺せるか…」という大喜利のように、アイデア豊かな殺害シーンが続く本シリーズ。アート・ザ・クラウンは、名前に「アート」を冠するだけあって芸術家肌で、殺した人間で"作品"づくりに励んでいます。たとえば、1作目ではアートはこんな作品を生み出していました。主人公のタラ(ジェナ・カネル)と友人ドーン(キャサリン・コーコラン)が立ち寄ったピザ店の店員は首を刎ねられ、眼や口をジャック・オ・ランタンのように切り裂かれた挙句、内部に蠟燭を入れられライトアップされるなど、ご丁寧な飾りつけされているありさま。こんな作品づくりにウキウキで没頭している姿を見せられると、こっちだって好きになっちゃうぞ!ってな訳です。まるで向日葵のように明るく咲いたアートの笑顔を見ると、思わず頬が緩んでしまうのは私だけではありますまい。
クラウンとしてのプロ意識に、マジ惚れたっす
アートは殺人鬼であると同時に、一人のクラウンであることを大切にしています。そのため声は一切発さず、ジェスチャーや表情で喜怒哀楽を表現するという、見事なパントマイムを披露してくれます。手痛い反撃を喰らった時でさえ、痛がる素振りは見せつつも絶対に叫び声を上げないあたり、クラウンという役柄に徹していることが窺えますね。可愛いだけにとどまらずこのプロ意識の高さ…より一層推せます。クラウンは遠くの観客にも自分の動きが伝わるように大袈裟な身振り手振りで演技をしますが、もしかしたら彼の残虐極まりない行為も、スクリーンの前で期待している私たち観客に向けられているのかも…?
1995年創業の「キャラクターショップ」。株式会社Ampusが運営する実店舗(高円寺店)、およびショッピングサイトで洋画やアメコミ、ゲームを中心としたフィギュアなどを始め、「豆魚雷」でしか買えない限定商品やオリジナル商品を多く取り扱っている。
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