『ドクターX』『銭天堂』『忍たま乱太郎』…俳優としての道を切り開くなにわ男子が年末年始の映画館を盛り上げる!
『劇場版 忍たま乱太郎』には2人がゲスト出演!
グループの最年長で、副リーダーを務める藤原丈一郎。彼が演じた役のなかで特に印象的なのは、ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と。」の米澤大地だろう。本作は、山田裕貴が主演を務める、未来へのループに突如巻き込まれてしまった電車の乗客68名の姿を描くヒューマンドラマ。藤原は、乗客イチの愛されキャラを好演。幾度となく場の雰囲気を和ませてきた明るく口達者な米澤が、殺伐とする車内の人々へ争いを止めるよう涙ながらに叫ぶシーンは、多くの人の心を動かした。
そんな藤原は、人気アニメの映画3作目となる『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』にゲスト声優として出演。今作への出演に際し、「まさか自分たちが声優として『忍たま乱太郎』の世界に入れるとは思ってもみなかったので、とても楽しみにしています」と想いを語った藤原は、忍術学園の卒業生で、山田先生の息子である山田利吉と共に忍務にあたる頭脳派忍者、若王寺勘兵衛を演じる。
大西流星は、ドラマ「夢中さ、きみに。」、「彼女、お借りします」や『恋を知らない僕たちは』(24)と漫画原作の作品に多く出演している。映画初主演作となった『恋を知らない僕たちは』では恋より友情を取ってしまう主人公の英二を演じ、親友の彼女となった幼なじみに密かに想いを寄せる、彼のせつない心情を表現。原作を再現すること、を意識しながら役にアプローチしたと話す大西は、少女漫画ならではの胸キュンシーンを完璧に再現してみせた。
そんな大西は、藤原同様、映画オリジナルキャラクターの桜木清右衛門役で『劇場版 忍たま乱太郎』に出演。声優初挑戦となる大西だが、「一つひとつが新鮮で、新しい経験をさせていただきました。短い時間でしたが、得るものが多かったですし声優のお仕事が楽しかったです」と楽しさを滲ませていた。同作ではなにわ男子の新曲「ありがとう心から」が主題歌に決定しているほか、アニメスタート時から30年にわたり歌い継がれてきたテーマ曲である「勇気100%」の歌唱も担当する。
医療ドラマ、歴史大作でも存在感を放つ
デビュー前から連続テレビ小説「ごちそうさん」、「朝が来る」を筆頭に映画や舞台に出演している西畑大吾。2023年に公開された、現実世界と仮想世界という2つの空間で巻き起こる恐怖を描くホラー『忌怪島/きかいじま』では、主人公でコミュニケーションが苦手な天才脳科学者の片岡友彦を熱演。閉ざされた島を訪れたVR研究チームのメンバーたちに次々と不可解な死が襲いかかるなか、恐怖の真相を明かすべく奔走する片岡を、アイドルとしてのキラキラとした姿を封印し表現した。
また、米倉涼子主演の人気ドラマシリーズ初の劇場版となる『劇場版ドクターX』では、東帝大学病院に配属となる研修医、東村練として参加。本シリーズの生みの親であるエグゼクティブプロデューサーが、過去に西畑をドラマ「五年目のひとり」で起用したことがきっかけで今回の出演が決定。「ドクターX」シリーズに初参加となる西畑は、“御意”一択の組織の文化に戸惑いながらも、一人前の医師を目指し、成長していく姿をフレッシュに演じたほか、スピンオフドラマ「ドクターY~外科医・加地秀樹~」では、研修医となる前の医学生時代を演じ、劇場版とは異なるキャラクターを演じ分けた。
森絵都による小説「カラフル」を原作とする『HOMESTAY』で初主演を務めた長尾謙杜。演じたのは、死んでしまった高校生、小林真の体に“ホームステイ”することになった主人公シロ。「本来の小林真」と「シロの魂が入り込んだ小林真」という正反対な2人を表情の演技により演じ分けた。また、高橋一生がタイトルロールを演じ人気を博したドラマシリーズの劇場版となる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)に、露伴の青年期役として出演。“完成される前の露伴”のイメージにぴったりだ、ということでキャスティングされた通り、どこかあどけなさが残りながらも憂いを帯びた若き頃の露伴を演じきった。
そんな長尾は、時代劇アクション『室町無頼』への出演を控えており、主演の大泉洋演じる蓮田兵衛との出会いを通じ、成長していく青年、才蔵に扮する。日本の歴史のなかで初となる、武士階級として一揆を起こした人物の戦いを描く本作で、大泉をはじめとする出演陣は、本格的なアクションシーンに挑戦。六尺棒を武器に“無敵の棒術”を身につけ戦う才蔵を演じるにあたり、棒を毎日100回以上振る特訓に励んだと明かす長尾は、本作で超人的な棒術アクションを見せている。
歌にダンスといったアイドル活動にとどまらず、メンバー一人一人が俳優として着実にステップアップしていることが伝わってくるいま、なにわ男子にとっても、彼らを応援するファンにとっても重要な瞬間になっているに違いない。俳優として躍進する彼らを、劇場で観届けてほしい!
文/サンクレイオ翼