「ドクターX」“絶対に失敗しない”超一流の外科医、大門未知子!劇場版へ続く手術&名エピソードをピックアップ
特技=手術、趣味=手術。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器にメスを振るう。米倉涼子演じる“ドクターX”こと大門未知子の活躍を、7シーズンの連続ドラマと1本のスペシャル版で描いてきた「ドクターX」(TELASAにて全シリーズ配信中)。本作の最新作にして完結編となる『劇場版ドクターX』がついに公開となった。「私、失敗しないので」の言葉通り、数々の困難な手術を成功に導いてきた未知子。過去シリーズから印象的なエピソードをピックアップしていきたい。
クールな未知子が感情を露わに!試練となった盟友、城之内博美の手術
大きな試練となったのが第4シリーズ最終話(2016年放送)のオペで、手術を受けたのは盟友であるフリーランスの麻酔科医、城之内博美(内田有紀)だった。末期の進行がんだと見抜いた未知子は執刀を申し出るが、博美自身、もはやなすすべはないとわかっていて、首を横に振る。それでも博美を助けたい未知子は、ルールを逸脱した行動に出て…。未知子の「私、失敗しないので」の言葉を一度は拒みながらも、博美は最終的に「やっぱりあの言葉、言って」と涙。それに未知子が応えるシーンは、2人の絆を感じさせる感動の名場面!また、オペに仲間の医師たちが現れると、いつもは強気な未知子が「ありがとう」とこぼす。未知子の心情にもメスが入ったオペとなった。
医療ミスだと患者も周囲も未知子を非難…あえて無謀な術式を選んだその理由とは?
初めてのミス?そんなエピソードが描かれたのは第6シリーズの最終話(2019年放送)。未知子は肺に腫瘍のあるピアノ少年、吉行和十(城桧吏)のオペに臨むが、神経を離脱する術式を選んだことで和十の指は動かなくなってしまう。そうしたのは腫瘍を全摘するため。リハビリに励んで復活した和十は、未知子に感謝の言葉を述べる。
タイ語の「私、失敗しないので」も!未知子が「小っちぇえ~!」と驚いた患者とは!?
タイの大金持ちから依頼を受け、その最愛の息子の手術をすることになった未知子。現地の豪邸で未知子が対面した息子とは、まさかのネズミだった!?こちらは競走馬の手術から幕を開けた第2シリーズの最終話(2013年放送)のエピソードで、そのラストもまた…。患者を目にした未知子は、思わず「小っちぇえ~!」の一言。タイ語による「私、失敗しないので」も披露された。
「私なら完璧に治して見せるけど」…治せるのに治さなかった特殊なケース
第4シリーズ第7話では、治せるのに治さなかったというケースが展開された。“耳が聴こえないピアニスト”として人気の七尾貴志(武田真治)の聴力を取り戻す手術を行うことになった未知子だったが、オペの話題性から病院長の蛭間重勝(西田敏行)は配下の北野亨(滝藤賢一)を執刀医に指名する。しかし、七尾自身が最終的に手術を拒否。そんななか、未知子は七尾のアシスタントでオペの依頼者でもあった七瀬由香(知英)の異変に気付き、彼女の脳腫瘍の手術に当たる。その後、七尾のコンサートに足を運んだ未知子は、「その耳、私なら完璧に治して見せるけど」と言いながらも、珠玉の演奏で喝采を浴びる七尾に「大きなお世話か」と笑顔を向けるのだった。