「ドクターX」“絶対に失敗しない”超一流の外科医、大門未知子!劇場版へ続く手術&名エピソードをピックアップ
シリーズを通して唯一の敗北宣言!?前代未聞の「私、失敗したので」
未知子の口から「私、失敗したので」という前代未聞の発言が飛び出したのは、2016年放送の「ドクターX ~外科医・大門未知子~ スペシャル」(TELASAで配信中)。フィギュアスケーター、氷室光二郎(伊野尾慧)の手術を前に、暴漢に襲われて右手首を骨折。メスを握れなくなった彼女から飛び出したのが、この一言だった。オペ中の失敗でこそないが、オペができなくなればそれは未知子にとっては失敗以外の何物でもない!
患者として自身が手術台へ…病に倒れた未知子を救ったのは?
なんと未知子自身が悪性腫瘍によって倒れ、手術を受けたこともある。そちらは第5シリーズ最終話のエピソード(2017年放送)。その執刀を任されたのは、未知子の助手を務めてきた新米医師の西山直之(永山絢斗)。西山の努力、仲間たちの協力、また未知子が自身で事前にまとめていた術式の効力によって、オペは無事に成功した。
あの未知子が激しく動揺!?拒否したい手術と拒否された手術
未知子にとって、師匠である神原晶(岸部一徳)と、宿敵である蛭間。その2人の病がそれぞれ判明した第3シリーズの最終話(2014年放送)。どちらも手が付けられない状態となっていたなか、蛭間から手術の依頼を受けた未知子は「致しません」とぴしゃり。一方、晶には自ら執刀を申し出るが、逆に晶から断られてしまう。はたしてなにが正しい判断なのか?未知子は苦悩する。結局、蛭間の執刀を手掛け、緊急オペで晶の手術も行うことになった未知子だが、術中の急変と出血に激しく動揺。そこで手が止まってしまった未知子を突き動かしたものとは…。本エピソードは、劇場版にも通じるもの。未見の方は、予習と復習も兼ねてぜひチェックしてほしい。
『劇場版ドクターX』では、これまで隠されてきた未知子のルーツが描かれる。そして、彼女は最大の試練に直面することに…。かつてない窮地に、医師免許剝奪を覚悟のうえで臨む“禁断のオペ”とは?感動のドラマに満ちたドクターXの完結編を劇場で見守ってほしい。
文/渡辺水央