<キャスト、スタッフコメント>
●大森元貴(鈴木役)
「出演のお声がけをいただいたときは、『どうして僕?』という驚きが率直な感想でした。最初は畑が違うなと思いためらっていましたが、脚本を拝読して力になれることがあるかもしれないと思いました。脚本はジェットコースターのように話が進むので、グッと心を奪われて読み進めていきました。映画の撮影は初めてだったので最初はドキドキしていましたが、風磨くんが温かく迎えてくださり、とても心強かったです。優しいお兄ちゃんのようでした。まだ言えないことが沢山ありますが、ぜひ映画館で観てほしいと思います。『#真相』はね、映画館でね、観ておかないと(笑)」
●菊池風磨(桐山役)
「主演としてこの作品のお話しをいただいたことに、まず驚きました。そして大森くんとの共演はなにより楽しみが大きかったです。大森くんは演技経験が少なかったそうですが、それがうそと思うくらい。胸を貸してもらえるくらいどっしりと構えてくれていた感じが素敵でした。脚本は展開の予想ができず、読めば読むほど謎が深まって最後に伏線回収されていく。すっきりする部分と、ある種もやっとする部分のバランスが面白い作品だと思いました。大森くんと僕の組み合わせも、異色だと思いますし、ストーリーにも謎は多いので、この謎を解くために映画館に観に行っていただいて、『ケセラセラ』な気持ちで帰っていただきたいと思います(笑)」
●豊島圭介(監督)
「謎とどんでん返しが緻密に組み上げられた結城真一郎先生の原作に、映画ならではのスペシャルな仕掛けを施して完成させたこの作品。本当の『真相』にたどり着くまでに、いくつもの『違和感』を仕かけました。最後まで、誰を、なにを信じたらいいのか、ドキドキするような“考察的映画体験“ができる、誰も見たことのない映画になったと自負しています!今回、はじめて映画出演をする大森元貴くんには舌を巻きました。演技について熱く議論ができるし、様々なアイディアをいくつも提案してくれる。しかも芝居はナチュラルさと狂気が共存している。『あんたはベテラン個性派俳優か!』となんどか突っ込みかけました。そして、これまでいくつもの作品をともにしてきた、戦友ともいえる菊池風磨くん。今回は、いままでにないやさぐれた役柄で、いままでにない極限状態での演技を要求したのですが、『風磨、あんな顔するんだ!』と僕すら驚くほどの新境地を見せてくれました。こんな二人のジリジリ、ヒリヒリする芝居が最後に到達するとんでもない境地。どんな『真相』が待っているのか、ぜひご期待ください!」
●結城真一郎(原作著者)
「映画のエンドロールに『原作者』として載るのが昔から夢でした。その夢がこんなにも早く、こんなにも豪華なW主演で実現することを心から嬉しく思います。小説の惹句で『映像化不可能』と謳われることがよくありますが、この『#真相をお話しします』に関してはずっと『映画化不可解』な作品であると思っていました。個々に繋がりのない独立した物語で構成された短編集が、いかにして一本の映画として成立するのか。また、大森さんと菊池さんのお2人は、どんな人物を演じるのか。真相はぜひ劇場で、その目でお確かめください」
●平野隆(企画、プロデュース)
「映画のために書いていただいた『青と夏』、『点描の唄』、『Soranji』でご一緒し、7年にわたり大森君と接して、彼はチャーミングなトリックスターだと感じる様になりました。脚本作りでこの映画の主人公鈴木が魅惑的なキャラクターになるにつれ、たびたび大森君の顔が浮かび、同時に映画への大きな化学反応に胸が踊りました。もう1人の主人公桐山はとても人間味のある、ある意味情けない男です。この役を、常に新しいことにチャレンジするトップアイドル菊池君が演じてくれたら、映画がとても愛おしいものになると感じました。この2人の“ナイーブな爆発“をご期待下さい!」
文/鈴木レイヤ