壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマに描き、映画、演劇、音楽と頂点を極めた一大叙事詩「ライオン・キング』。その“はじまり”の物語を描く『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)より、ビヨンセ親子、松田元太らが登壇したワールドプレミアのレポートが到着した。
アニメーション映画として1994年に誕生した本作は、映画賞、音楽賞を総なめにし、奇跡の映像美、圧巻の楽曲、心震える感動の物語で世界中の人々を魅了。そして2019年にはリアルを超えた超実写版『ライオン・キング』として全世界で公開し、ディズニー映画で世界歴代映画興収No.1となる16.6億ドル(約2,506億円 1 ドル151円換算、12月10日時点)を記録した。前作で息子シンバを命がけで守った父“ムファサ”王と、彼の命を奪った”スカー(タカ)“。かつては血のつながりを超えた“兄弟の絆”で結ばれていたはずの2人が、なぜ別の運命を歩むこととなるのか?『ライオン・キング:ムファサ』では、2人の間にあるあたたかくもせつない物語が描かれる。
本作の公開に先駆け、現地時間12月9日にロサンゼルスにてワールドプレミアが開催。主人公ムファサ役を務めたアーロン・ピエール、タカ役のケルヴィン・ハリソン・Jr.、ナラ役を務める世界の歌姫ビヨンセ・ノウルズ=カーター、シンバとナラの娘キアラ役で親子共演を果たすビヨンセの愛娘ブルー・アイビー・カーターなど、本作を代表する豪華オールキャストが集結。そして、本作を手掛けたバリー・ジェンキンス監督や、音楽を担当したリン=マニュエル・ミランダらクリエイター陣も駆けつけた。
また日本を代表し、超実写プレミアム吹替版にてタカ役を務めるTravis Japanの松田もサプライズ登場。世界中のセレブも一堂に会し、映画完成を祝福した。会場となったのは、映画の舞台となるサバンナをイメージした豪華装飾が施されたハリウッドのドルビー・シアター。今年で30周年を迎える「ライオン・キング」の新たな物語誕生を待ちわびた観客たちの歓声があがるなか、レッドカーペットには豪華キャスト&クリエイター陣が華々しく登場し、ファンたちとの交流を楽しんでいた。
本作を手掛けたジェンキンス監督は、自身が手掛けた最新作がついにお披露目となるということで「この作品をつくるのに4年くらいかかりました。レッドカーペットを歩きながら、これまで本作でかかわった多くの皆さんの顔を見ることができて最高です!」と笑顔を見せ、「『ライオン・キング:ムファサ』は、(『ライオン・キング』に登場した馴染みのある)キャラクターたちをとても深く掘り下げ、氷山の下の部分にあるものを見つけてくれています」とコメント。
兄弟の絆を綴っていく本作にに欠かせないのが、音楽家ミランダが手掛ける珠玉のミュージカルナンバー。ブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」で数々の賞を受賞、『モアナと伝説の海』(17)や『リトル・マーメイド』(23)など近年のディズニー作品でも存在感を発揮し注目を集めたミランダは、本作のために、新たに7つの楽曲を書き下ろし。リンは本作の制作を振り返り、「僕にとって楽しいのは、(『ライオン・キング:ムファサ』にはすでに知られた)こんなに印象的で楽しいキャラクターたちがいること。ムファサやタカなど自分が知っていると思っていたキャラクターたちに、実は不完全だったり、すごく頑張っていたりと、知らなかった姿があるのは、とてもスリリングな体験なのです」とコメント。お馴染みのキャラクターたちが勢揃いするムファサとタカの兄弟の絆の物語を、ミランダが生みだした心揺さぶるミュージカルナンバーの数々がよりドラマチックに盛り上げる。
また、最も注目を集めたのが、超実写版で共演することとなったビヨンセ親子の登場シーンだ。前作『ライオン・キング』に引き続きビヨンセはナラ役を、ビヨンセの愛娘ブルーは、ナラとシンバの娘キアラ役を演じる。親子役として、彼女たちがどんな演技で魅せてくれるのか注目だ。
さらに今回、日本代表としてタカ役を務める松田も登場。ライオンカラーを取り入れたスタイリッシュな装いで颯爽と登場した松田。本作の海外プロモーションは先月シンガポールで行われた「ディズニー・コンテンツ・ショーケース 2024」に続き2度目ということで落ち着いた様子。「ものすごく大興奮しています!日本の皆さんに『ライオン・キング:ムファサ』の素晴らしさをちゃんとレポートして、楽しんでレッドカーペットを歩いていきます!」と気合十分。レッドカーペットに登場するやいなや、会場に駆け付けたファンたちを前に、笑顔でファンサービスし、大舞台でも堂々スターぶりを発揮した。そんな松田が演じるのは、ムファサの命を奪うこととなるスカーのかつての姿、まだ純真無垢な王子だった“タカ”。孤児であったムファサと血のつながりを越えた“兄弟の絆”で結ばれたタカは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、ムファサと共に新天地を目指す旅に出るが、その先で彼らの運命は大きく分かつ“ある出来事”が待ち受ける。
さらに松田は、先日、本作の取材で会ったばかりのジェンキンス監督やミランダ、字幕版でタカ役を務めるハリソン・Jr.らとカーペット上で再会。自ら英語で話しかけ、仲良く写真を撮るなど交流を楽しんだ。松田は「監督やリンにまたお会いできて嬉しかったですし、字幕版タカ役のケルヴィンとも“会えて嬉しいぜ!”というテンションでまた会えたので、結構ウルっときました。作品でまた一緒になれるように頑張ろうって思うようになりました」と笑顔を見せた。その後松田は、完成したばかりの本編を現地で鑑賞。「とにかくやばかったです!ディズニー史上、最もあったかいしせつない。ムファサとタカの“兄弟の絆”も音楽もCGも本当に最高でした!」とコメントし、世界中のファンに向けて「『ライオン・キング:ムファサ』が日本の皆さん、そして世界中のたくさんの方々に愛される作品になったら嬉しいです!」とメッセージを贈った。
字幕版、超実写プレミアム吹替版ともに豪華キャスト陣が集結する『ライオン・キング:ムファサ』。「ライオン・キング」の始まりの物語をぜひ劇場で体感しよう。
文/サンクレイオ翼