【ネタバレ考察】「スケルトン・クルー」前半戦を総括&後半戦の行方を分析!惑星アト・アティンの秘密やジョッドの正体とは?
ディズニープラスで独占配信中のシリーズ最新作「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」も、全8話中4話まで配信され折り返しを迎えた。図らずも銀河の冒険に飛び立ってしまった、惑星アト・アティンに住む4人の子どもたちは、無事に家に帰ることができるのか!?興味はますますつのるところだが、本稿では前半のポイントを整理しつつ、後半の見どころを占っていく。
※本記事は、第4話までのネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)に該当する要素を含みます。未見の方はご注意ください。
はるか彼方の銀河で迷子に!子どもたちを助けるのは、獄中にいた“謎の男”
まずは基本的なことをおさらいしておきたい。「スケルトン・クルー」で描かれるのは、「マンダロリアン」や「スター・ウォーズ:アソーカ」と同じく、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』(83)で描かれたあとの時代。すなわち帝国軍が滅び、銀河に新共和国体制がもたらされた比較的、平和な時期のエピソード。『グーニーズ』(85)をはじめとする、スピルバーグ主宰のアンブリン作品にオマージュを捧げながら、子ども目線でワクワクするような冒険を見つめた快作だ。製作総指揮や脚本を務めたトップクリエイターのジョン・ワッツはMCU版「スパイダーマン」シリーズの監督としても知られている。
次に「スケルトン・クルー」のここまでのあらすじをざっと追ってみよう。平和な惑星アト・アティンでシングルファーザーの父と暮らす少年ウィム(ラビ・カボット=コニャーズ)は、スリルのない毎日に物足りなさを覚えていた。そんなある日、森の奥の谷でとんでもない発見をしたことから、彼は親友のニール(ロバート・ティモシー・スミス)や、同じ学校に通う女子ファーン(ライアン・キーラ・アームストロング)やKB(キリアナ・クラッター)と共に、スペースシップで銀河のはるか彼方へ送りこまれてしまう。以上が第1話のストーリーだ。
そこがどこかもわからない大宇宙なのだから、帰りたくても帰れない。第2話では、迷子となった彼ら4人が船内に放置されていたドロイド、SM-33(声:ニック・フロスト)の操縦により、異星のスペースポートにたどり着く。しかし、そこはあろうことか荒くれ宇宙海賊の溜まり場で、子どもがどんなにいきがっても太刀打ちできない。捕らえられた彼らは、獄中にいた謎の男(ジュード・ロウ)に助けられることになる。
故郷に帰還したと思ったら、まさかの荒廃した惑星!?
続く第3話は、フォースの使い手である謎の男、ジョッドの手引きで脱走した4人が、アト・アティンに帰るために必要な座標を求めて、銀河のあらゆる星の座標を所有しているという、ジョッドの知り合いでフクロウのような姿をしたエイリアン、キムを訪ねる。ところが、ここでも危機が待っていた。キムの通報により新共和国の警備隊に追われる身となった彼らは、どうにか座標を手に入れて脱出し、アト・アティンを目指す。
第4話では、やっとアト・アティンに戻ってきたと思いきや、そこは故郷に似た別の惑星アト・アクランだった。見た目はよく似ているのだが、文明が崩壊し、2つの部族が争いを繰り広げていることが異なっている。4人もジョッドも当然、危険に見舞われるのだが、部族の信用を勝ち得て、座標があるというアト・アクランの“聖域”に案内される。ところが、石柱に刻まれているはずのアト・アティンの座標は削り取られていた。そう、4人はまだまだ家には帰れないのだ!