“ジグソウ”復活!「SAW」シリーズ最新作の予告&ポスターが到着
“ソリッド・シチュエーション・スリラー”という新しいジャンルを確立し、2004年の1作目から2010年まで毎年続編が公開された「SAW」シリーズ。その7年ぶりとなる最新作にして、新たなゲームの幕開けとなる『ジグソウ:ソウ・レガシー』が11月10日(金)から公開。その予告編とポスタービジュアルが解禁された。
シリーズ1作目はわずか120万ドルで製作されながら、世界中で1億ドルを超えるヒットを記録。薄暗いバスルームに閉じ込められ、鎖で足を繋がれた2人の男。一体の死体と、一発の銃弾、そしてノコギリ。目を閉じる隙も与えない展開の速さと、緊張感。そして誰もが驚愕したラストシーンで世界中にセンセーショナルを巻き起こした。
2作目以降は“ゲーム”と称された凄惨な描写が話題を呼び、犯人“ジグソウ”の正体を巡る様々な謎が回を追うごとに深くなっていったこのシリーズ。毎年ホラー映画が最も賑わうハロウィンシーズンを代表する1本として公開され、2010年に初めて3D版として製作された『ソウ ザ・ファイナル3D』で幕を閉じた。
完結したと思われていたこのシリーズを、新たに蘇らせたのは『デイブレイカー』と『プリデスティネーション』で一躍ホラー界の若き才能と評される双子のマイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟。ドイツで生まれ、オーストラリアでその名を轟かせた二人が、シリーズの後継者に任命されたのである。
今回解禁された予告映像では鎖に繋がれた5人の男女が、断末魔の叫びをあげながら、ノコギリの刃が仕掛けられた壁に引き寄せられていく衝撃的なシーンから幕を開ける。「お前たちはたくさんの嘘をついてきた、罪を告白せよ」との言葉と共に、まだ多くの謎が隠されている“ゲーム”の断片が垣間見える内容からは、過去シリーズと同様「生きる意味を見出すこと」と「自身の業を正させること」が目的であることを窺わせる。
さらに映像では、死体から取り出されたUSBメモリから、10 年前に死んだはずの“ジグソウ”ことジョン・クレイマーの音声が聞こえたり、カセットプレーヤーに書かれた「PLAY ME」の文字や、シリーズ屈指の拷問装置 “逆トラバサミ”が登場するなど、これまでのシリーズを観てきたファンには気にならずにいられないシーンの連続。
そして、公開日とともに現れる「最前列に座れ」のフレーズは、まさしく第1作目のキャッチコピーを想起させる。ここからまた新たな“ジグソウ”の物語が始まるのだろうか。【文・久保田和馬】