大泉洋&長尾謙杜の魅せる“師弟の絆”に「少年漫画好きならハマる」と太鼓判!大友しゅうまが『室町無頼』を描き下ろし漫画と共にレビュー
「アクションもカッコよく、時代劇ってこんなに熱くなれるものなんだと発見がありました」
ドラマチックな物語を、ド迫力のアクションと共に堪能できるのが本作の醍醐味だ。大泉は、今回映像で本格的な殺陣に初挑戦。長尾は“棒術”という珍しいアクションに挑み、アクションにも定評のある堤が魅せる殺陣には、気迫とオーラがにじむ。三者三様のアクションが炸裂する本作だが、幕府への怒りを溜め込んだ一揆勢を率いて、兵衛が暴動を巻き起こすシーンも圧巻だ。
「暴動のシーンは、ものすごい迫力でした。これだけの人を集めて、どうやって撮影をしたんだろうと思うくらい」と目を丸くした大友は、「兵衛や才蔵だけではなく、一揆に加わっている民衆一人一人の顔や動きに着目して観てみたら、それぞれが鬼気迫る表情をしていました。エキストラの方々のお芝居もすごかったですね」と隅々まで熱気が焼き付けられていたと話し、「もし自分がこの民衆のなかの一人だったとしたら、果たして命を落とすかもしれない一揆に参加するだろうか?と考えたりもしました。でもあれだけ苦しい生活を強いられていたら、きっと参加したいと思ったはず。また兵衛の姿を見ていると『自分もこの人と行くぞ!』という気持ちになれたと思います。一揆に巻き込まれているような、参加しているような感情になりました」と感情ごと飲み込まれるようなシーンだった様子。
アウトローたちがたった9人で幕府軍に戦いを挑むクライマックスにかけて、怒涛のアクションが続く。大友は「兵衛が二刀流で戦う瞬間や、才蔵が棒術で何人もの敵を一気に倒していく場面もめちゃくちゃカッコよかったですし、あそこまでキレキレのアクションを見せるためにはどれほど特訓をしたのだろうと驚きました。またアウトローたちもみんな個性豊かで、それぞれが弓や大きな金棒などいろいろな武器で戦う展開も少年心をくすぐるものがありました」と笑顔を見せる。
「『カッコいい映画』という言葉が、ぴったり」と語った大友。「2024年は『侍タイムスリッパー』がヒットしたりと、時代劇に脚光が当たりました。僕自身、時代劇って勉強しないとわからないのかな、難しいのかなと思っていたんですが、いざ観てみるとまったくそんなことはなくて。自分と同じ目線、同じ世界の物語として楽しめました。『室町無頼』を観て、時代劇ってこんなにも熱くなれるものなんだという発見がありました。少年漫画が好きな人ならきっとハマると思いますし、熱い展開を見たいという方にはオススメの映画です!」と太鼓判を押していた。
取材・文/成田おり枝