山崎賢人、使いたい忍術は「分身の術!」『アンダーニンジャ』初日舞台挨拶で「ニンニン」と会場を和ませる

山崎賢人、使いたい忍術は「分身の術!」『アンダーニンジャ』初日舞台挨拶で「ニンニン」と会場を和ませる

映画『アンダーニンジャ』の初日舞台挨拶が1月24日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、山崎賢人、浜辺美波、間宮祥太朗、白石麻衣、山本千尋、宮世琉弥、岡山天音、福田雄一監督が登壇した。

【写真を見る】思い出し笑いが止まらない山崎賢人&間宮祥太朗。イベント中もコソコソ話しながら楽しそうにしていた
【写真を見る】思い出し笑いが止まらない山崎賢人&間宮祥太朗。イベント中もコソコソ話しながら楽しそうにしていた

現代社会に潜む忍者たちの姿を描いた花沢健吾の人気コミックを映画化。忍者組織「NIN(ニン)」の末端に所属する忍者の雲隠九郎は、ある日、重大な任務を言い渡される。それは戦後70年以上にわたり、地下に潜り続けている「アンダーニンジャ」と呼ばれる組織の同行を探るものだった。これまで手がけた作品のなかで「初日に観ました!」という声を、本作ほどたくさん見たことはないと早速の反響を明かした福田監督はイベント冒頭から上機嫌。「どんどん広めて!」とうれしそうに呼びかけていた。

時折「ニンニン」と話す山崎賢人に、会場から「かわいい!」の声が飛んでいた
時折「ニンニン」と話す山崎賢人に、会場から「かわいい!」の声が飛んでいた

”自分以外”の好きなシーンや、印象に残っているシーンを発表する場面では「全員かっこいい!」と切り出した主人公の”ノンキャリ”下忍の九郎を演じる山崎は「忍者だけど、現代忍者ということでそれぞれが違う戦い方をしています。みんなのシーンがそれぞれかっこいいと思いました、ニンニン」と語尾に「ニンニン!」とつけてニッコリ。

忍者たちの戦いに巻き込まれていくヒロインの女子高生、野口彩花役の浜辺は「私以外のシーンって言おうと思ったけれど、先に言われちゃった…」と苦笑い。山崎はちょっと申し訳なさそうに「ニンニン!」と微笑み、「困った時は『ニンニン!』」ととぼけた表情を見せ、会場をほっこりとしたムードに包み込んでいた。

自分以外のシーンは「みんなかっこいい!」とコメントした浜辺美波
自分以外のシーンは「みんなかっこいい!」とコメントした浜辺美波

忍者組織「NIN」のエリートニンジャ(中忍)、加藤役の間宮は「賢人とムロ(ツヨシ)さんのシーン!」と答え、「2時間の映画という限られた尺のなかで、物語が一歩も進まないという贅沢な使い方をしています」と吹き出し、「ここらへんでカットかなと思うのを3回くらい通り過ぎました」と笑いが止まらない。実はこのシーンには撮影裏話があったようで、「ムロさんが言うべきセリフがあったけれどいつまでも思い出さなくて。思い出すまで待っていた」と明かした福田監督は、「最後の最後にやっと言ってくれたんだけど、あの間はセリフをいうまでの間でした」と解説。出演者が撮影を振り返り、大きく頷きながら「なるほど」と納得する場面もあった。

印象に残っているシーンは浜辺の「とある表情!」とおすすめした白石麻衣
印象に残っているシーンは浜辺の「とある表情!」とおすすめした白石麻衣

忍者組織「NIN」に所属するくノ一、鈴木役の白石は「美波ちゃんの見たことのない表情が見られます!」とおすすめ。衝撃的だったが「こんな表情をしてもかわいいんだ…と思いました」と感想を伝えた白石に「ありがとうございます」と深々とお辞儀をした浜辺だったが、このシーンへの感想を見ることが少し怖いそうで、「SNSはしばらく開かないようにしようと思っています」と告白。さらに「自分以外のシーンは全部おすすめの映画だけど、自分のところは(観た人の反応が)怖いから、SNSが開けないです…」と語る浜辺に福田監督は大爆笑。「どんな表情でも本当にかわいい!」と褒める白石に、浜辺は「うれしいです」と答えながらもちょっと時々首を傾げるなど、まだまだ観た人の反響が気になるような仕草を見せていた。

過去に福田監督作品のオーディションに落ちたことがあると話した宮世琉弥
過去に福田監督作品のオーディションに落ちたことがあると話した宮世琉弥

浜辺演じる彩花の通う講談高校の生徒で、学園のマドンナ的存在の山田美月を演じる山本は「序盤の岡山さんと白石さんのシーンが本当にかっこいい」と、アクションシーンに触れる。続けて「すごく練習したいた印象もあるシーンなので、自分は出ていないけれど、観ながら応援したくなる、思い入れのあるシーンになりました」とアクション練習での岡山と白石の様子を伝えていた。

忍者組織「NIN」の一員で組織トップの孫、蜂谷紫音を演じる宮世は「山崎さんのおもしろかっこいいアクションが好き」と満面の笑み。このアクションは山崎自身が提案したもので「僕が提案しました」とキメ顔を見せると、間宮からすかさず「なんでそんなにカッコつけて話してるの?」とツッコミが。その瞬間、山崎は照れた表情を浮かべ「(事務所の後輩である宮世に対し)先輩ヅラしようとしました…」とニヤリとし笑わせた。

戦場を求める猟奇的な性格の忍者、猿田を演じる岡山は「山崎賢人来たー!ってシーンです」と回答。アクションが得意な山崎のシーンは「カッコよすぎてイライラする!」と前回の完成披露イベントでも語っていた岡山は、「(爆弾を避けて走ってくるシーンは)ムカつくわー!ってなります!」と付け加え、観客の笑いを誘っていた。

カッコ良すぎる山崎のアクションシーンは「山崎賢人が来たー!って感じ(笑)」とコメント
カッコ良すぎる山崎のアクションシーンは「山崎賢人が来たー!って感じ(笑)」とコメント

イベントでは使ってみたい忍術を巻き物に書いて発表するコーナーも。「分身の術」と答えた山崎は「いろいろ便利だし、最後は自分の経験値になる。みんなで手分けすれば台本は秒で(読み)終わる!」と理由も添える。忙しい撮影スケジュールをこなしている山崎ならではの回答に、会場も納得という様子で聞き入っていた。

「秒で台本が読める」と理由を述べた
「秒で台本が読める」と理由を述べた

撮影後に少しでも早く帰りたいと話した浜辺は「早駆けの術」と回答。焼き肉を食べてから帰っても「走ったら(カロリーも消費されて)プラマイゼロ」とニコニコの浜辺だったが、「場所移動の術」との間宮の回答には少々物申したい様子。「それは魔法です!忍術一覧にはなかった。これはありました」としっかりとリサーチした上での回答だと胸を張る浜辺に「真面目!」という言葉と共に、大きな拍手が送られると、間宮が「使えたらいいなぁという忍術なんだけどなぁ」とポツリ。前回の完成披露舞台挨拶に続き、お互いのコメントや回答に和気あいあいと、みんなでツッコミを入れながら観客の笑いを誘い、チームでイベントを盛り上げていた。

取材・文/タナカシノブ

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

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