森川葵、北村匠海、佐藤寛太が語る“5回のキスシーン”

インタビュー

森川葵、北村匠海、佐藤寛太が語る“5回のキスシーン”

少子化対策がエスカレートしすぎた近未来、政府が国民の遺伝子情報を管理し、16歳で最良の結婚相手を通知する「超・少子化対策法」が施行される。映画『恋と嘘』(10月14日公開)では、単なる絵空事とは思えない世界観で、幸せとは一体何なのかを問いかける。本作でメインキャストを務めた森川葵、北村匠海、佐藤寛太にインタビュー。

森川が演じたのは、ふたりのイケメンから愛されるという、女子なら誰もが羨むキャラクターの葵だ。森川は「ラッキーですよね。男の子2人が取り合ってくれるなんて。相当可愛くて相当モテ女じゃないとありえない設定です」と笑う。

「しかも、こんなに堂々と三角関係が繰り広げられるなんてこと、普通はないし。映画の世界だけでも、その気分が味わえたのは幸せでした。女として誰もが体験してみたいシチュエーションですよね」。

仁坂葵(森川葵)は16歳の誕生日前日に、幼馴染みの司馬優翔(北村匠海)から突然「好きだ」と告白される。ずっとそばにいてくれた心優しい司馬の気持ちに戸惑う葵だったが、政府通知の相手である無口な高千穂蒼佑(佐藤寛太)に心惹かれていく。

献身的に自分を愛してくれる司馬と、クールで男らしい高千穂。どちらが好みか?と森川に尋ねると「高千穂」と即答する。

北村も「僕も高千穂。司馬はちょっと重いかな…と。」と苦笑い。佐藤は「じゃあ、僕は司馬で」と答える。ちなみに演じた2人は、どちらの役柄に近いのか?と尋ねてみると、佐藤は「僕はたぶん司馬です」と答える。「自分でそう思うと言うのは嫌だけど、実際の僕は高千穂みたいにカッコ良くはいられないから」。

北村は「寛太くん、重いですから(笑)」といじると、佐藤は「いや、重くはないよ」と笑いながら否定する。劇中での司馬はいつも葵のことを第一に考え、先回りして動く。葵とふたりでクレープを買う時も、葵が迷っている2つをチョイスし、彼女に好きな方を選ばせてあげるという心遣いがニクイ。

佐藤が「クレープ、僕もあんなふうに2つ買いますよ」と言うと、森川も「寛太くんはしますね、そういうこと」と認める。また、北村はどちらのタイプなのか?と尋ねると、佐藤が「ちょっとミステリアスな部分があるから、高千穂と似ているかも」と言うと、森川も「ちょっと似てる」と同意見だ。

北村は「司馬は何を考えているのかわからないところがあると思うんです。そういうところが似ているのかな?」と苦笑い。「よく考えてみれば、僕も自分が何か重いものを抱えているとか、そういう役を演じることが多かったかもしれないです」。

本作では、キスシーンが合計5回ある。森川は、高千穂がバスに乗る前に葵といきなりキスをするシーンについて「あれはずるい」と指摘する。北村も「僕もそう思う。あれはずるいですよ。『黙れ!』ということでキスするとかって…(笑)。あれでキュンと来ないはずがない。高千穂は本当にもっていくなと思いました」とブーイング。

森川も「高千穂はシチュエーションがずるい。あんなキスにドキドキしないわけがない」と北村の意見に便乗する。

佐藤は「でも、司馬といる時の葵と、高千穂といる時の葵の顔は全然違うんです。試写で観て、葵ちゃんは本当にすごいなと思いました」と森川の表情に心を揺さぶられたことを告白。

森川も「確かに私も完成した映画を観てそう思いました」と少し照れる。「自分的にすごく意識したわけじゃなかったので、見た時にちょっとびっくりしました。ぜんぜん違うキスをしているなあと。でも、とにかくキスシーンは毎回ドキドキします」。

果たして葵が選ぶのは高千穂か?それとも司馬か? ふたり共すごく魅力的で、どちらも噛ませ犬キャラになっていないところも本作の見どころである。最後の最後まで思い切りキュンキュンしながら観てほしい。【取材・文/山崎伸子】

【森川葵】
スタイリスト:武久真理江
衣装クレジット:
Yeti
un by yoshida tomoyo

【北村匠海】
スタイリスト:鴇田晋哉

【佐藤寛太】
スタイリスト:杉本哲也
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