「差入屋」ってどんな仕事?丸山隆平主演『金子差入店』より説明動画が到着&場面写真も
丸山隆平が主演し、真木よう子、寺尾聰らと共演する『金子差入店』(5月16日公開)。本作より、場面写真と鑑賞前必見の「差入屋」説明動画が到着した。
刑務所や拘置所に収容された人への差入には、厳しい審査や検閲がある。そこで登場するのがルールを熟知した差入屋だ。また、差入屋は様々な事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある。そんな差入店を営む家族の絆と一家が巻き込まれる事件を描くのが『金子差入店』だ。
差入店の店主を務める主人公の金子役には、『泥棒役者』(17)以来8年ぶりの主役を演じる丸山。これまでのイメージとは一線を画す迫真の演技、情感の豊かにも注目だ。共演には、真木、寺尾に加えて、三浦綺羅、川口真奈、北村匠海、村川絵梨、甲本雅裕、根岸季衣、岸谷五朗、名取裕子といった実力派が集結。監督はオリジナル脚本も手掛けた期待の新鋭、古川豪。主題歌は古川監督が助監督を務めた「東京リベンジャーズ」シリーズでの友情をきっかけにオファーされたSUPER BEAVERによる「まなざし」に決定した。誰も見たことのない設定で、人間の可笑しさとせつなさ、ダークサイドから希望に満ちた光までを追いかける感動のヒューマンサスペンスが誕生した。
解禁されたのは、家族で差入店を営む金子が依頼者からの手紙を拘置所の収容者へ差し入れ、読み上げるシーンをはじめとした場面写真。金子が、仕事を全うしている時とは正反対の柔らかな表情で、愛する妻と息子を見つめる一家のほっこりスリーショットや、パトカーの赤いランプを背に、困惑した表情をみせる金子と妻の美和子(真木)の不穏なツーショット。なにかに鋭い視線を向け、金子の息子、和真(三浦)を必死にきつく抱きしめる金子の叔父、星田(寺尾)や、赤いランドセルを抱えながら憔悴しきった表情で1点を見つめる和真の同級生の母親、徳山詩織(村川)の姿、毎日のように拘置所を訪れる女子高生、佐知(川口)の姿など、物語の展開が気になるカットばかり。
そして、罪を犯し拘置所に収容される小島高史(北村)の姿も初公開。手入れがされていない伸びきった髪が印象的だ。小島の母、こず江(根岸)が軒先で大量のマスコミに囲まれているカットもインパクトが大きい。さらには、物語に安心感さえも与える名バイプレイヤー、甲本雅裕演じる弁護士の久保木のワンショットや、パブリックイメージ打破の1枚ともいえる名取裕子演じる金子の母、容子がタバコ片手に金を無心するシーン、静止画でも凄みを感じさせる岸谷五朗演じる被疑者、横川の姿など、豪華キャストも揃い踏みで、細かく枝分かれしていくような物語の展開が予感される場面写真となっている。
あわせて解禁となった特別映像は、金子一家の生業である「差入屋」が、誰のためのどのような仕事なのかがわかる説明動画。公開に向けてチェックしてみてほしい。
文/平尾嘉浩