A24新作『終わりの鳥』命の“終わり”を告げる鳥“デス”と母娘をとらえた新場面写真
アメリカの製作、配給スタジオ「A24」により、昨年北米公開され話題となった『終わりの鳥』が4月4日(金)より公開される。このたび、本作の新場面写真を解禁となった。
地球を周回して生きものの“終わり”を告げる鳥<デス>と、その鳥と寄り添う病を抱える少女、チューズデーの物語を描く本作。少女の母親は一心不乱に鳥と闘うが、世にも奇妙な<デス>と突如対峙することによって、母娘ふたりは間もなく訪れるであろう別れを次第に受け止めてゆく。そのプロセスを風変わりな表現をもちいて、驚きとユーモアと涙で満たした。主題歌にはアイス・キューブの名曲「It Was a Good Day」が使用されている。
A24のもと、本作で長編監督デビューを飾ったのはクロアチア出身のダイナ・O・プスィッチ。タバコをくゆらせ、ラップのリズムを刻むチャーミングなキャラクターを造形する一方で、“死”という観念を奇想天外に視覚化、その苦悩にも触れるなど奥行きのあるストーリーに仕立てた。繊細でウィットに富んだチューズデー役を務めるのは、『恋人はアンバー』のローラ・ペティクルー。母親のゾラをテレビドラマ「VEEP/ヴィープ」で知られるコメディエンヌ、ジュリア・ルイス=ドレイファスが演じた。
今回、鳥の<デス>と母娘ふたりの姿を捉えた新場面写真が到着。先日のポスタービジュアルと予告編解禁時に大きなインパクトを与えて話題となった、色あざやかな鳥<デス>。彼は手のひらサイズになったり、急に人間と同寸になったり、変幻自在だ。様々なサイズになってチューズデーとゾラの前に現れる。今回、新たに解禁された場面写真では<デス>の威厳ある表情やチューズデーに抱きしめられている様子、ゾラと肩を並べて窓の外を眺めるバックショットが捉えられている。また、娘に最期が迫っていることを悟りながらも、笑顔で気丈にふるまうゾラの表情や看護師のビリーとともに、チューズデーがなにかを見つめている姿、母娘がソファに寝そべって穏やかな表情で過ごす様子もおさめられている。
なお、本作のムビチケ前売券(オンライン)が2月21日(金)より発売開始となる。変幻自在に姿を変える「死」を象徴する鳥<デス>。奇妙な鳥と出会った母娘の物語をぜひ劇場で目撃して欲しい。
文/鈴木レイヤ