オダギリジョー主演&共同プロデューサーで傑作戯曲を映画化『夏の砂の上』7月公開決定!

オダギリジョー主演&共同プロデューサーで傑作戯曲を映画化『夏の砂の上』7月公開決定!

オダギリジョーが主演と共同プロデューサーを務める映画『夏の砂の上』が7月4日(金)より公開されることが決定した。

【写真を見る】脚本、監督を務める玉田真也
【写真を見る】脚本、監督を務める玉田真也[c]2025映画『夏の砂の上』製作委員会

本作は読売文学賞「戯曲・シナリオ賞」受賞の松田正隆による傑作同名戯曲を玉田真也による脚本、監督で映画化。息子を亡くした喪失感から人生の時間が止まり、妻に見限られた主人公と、妹が置いていった17歳の姪との突然の共同生活からはじまる本作。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く、せつなさと温かさが交錯する物語となっている。雨が降らない夏の長崎が舞台となり、撮影は2024年9月に全編オール長崎ロケで行われ、坂の多い長崎の美しい街並みも収められている。

主人公の小浦治を演じるには、監督、プロデューサーとしても日本映画界を牽引するオダギリ。本作では共同プロデューサーも務め、撮影前から監督の玉田と対話を続けてきたオダギリは「脚本を読んだ瞬間『これは良い作品になる!』と感じた僕は、すぐにプロデューサーを買って出ることにしました」と明かす。

治の姪で、父親の愛を知らずに育った優子を演じるのは「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで人気を博し、2025年度後期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインに抜擢された高石あかり。彼女は「長崎での撮影は、優子が過ごしたあの時間のように、自分にとってとてもかけがえの無いものとなりました」と撮影を振り返る。

そして、治の妻である小浦恵子を演じるのは、主演映画『ファーストキス 1ST KISS』が公開中の松たか子。悲しみを共有しともに再スタートすることができない夫、治への「静かな怒り」を秘めた女性を演じ、本作では長崎弁にも初挑戦。「全員が汗だくになりながら、この映画の世界に向かって歩いていたように思います」とコメントを寄せている。

また父親のいない優子を兄の治に預け、男の元へはしる奔放な妹、阿佐子役を『ラストマイル』(24)で第48回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した満島ひかり、優子へ好意を寄せるバイト先の先輩、立山役には、映画やドラマなど多方面で引く手あまたの活躍をみせる高橋文哉、治が働いていた造船所の同僚、陣野役を、自身のドキュメンタリー映画『素晴らしい世界は何処に』(3月28日公開)の公開が控える歌手の森山直太朗、同じく治の造船所の同僚、持田を名優、光石研が演じている。

スタッフには2024年度賞レースを席巻する『夜明けのすべて』(24)の撮影を手がけた月永雄太と、照明の秋山恵二郎が参加。原作となった戯曲は、平田オリザが1998年に舞台化して以降、幾度となく舞台で上演されており、2022年には田中圭主演、栗山民也演出で上演された。監督の玉田も自身の劇団で2022年に上演した思い入れの深い作品。念願が叶い、日本映画の第一線で活躍する豪華キャストとスタッフを迎えて長崎での撮影を敢行できたことについて玉田は「演出するにあたり、皆さんとても協力的にアイデアを出してくださり、なに一つストレスなく撮影をすることができただけでなく、何度見ても芝居が面白く、最前列で観るお客さんのように彼ら彼女らの芝居をただ楽しんでいる瞬間もたくさんありました」とコメントを寄せ、原作の松田は「私は、戯曲が消え去り映画に生まれ変わることを望んでいた。この映画を観て、なによりも映画らしい経験を得たことがとても嬉しかった」と称賛している。


映画界を牽引する最旬キャストが傑作戯曲に挑んだ本作。キャスト陣の熱演をぜひスクリーンで堪能してほしい。

作品情報へ