コリン・ファース、性的虐待を知りながら沈黙していた自らを恥じる
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的スキャンダルの広がりはとどまるところを知らず、セクハラどころかレイプの被害者たちも声をあげ、ロンドン警視庁はロンドン市内で1992年から2015年までに起きたという5件の性的虐待事件の調査に乗り出した。
ソフィー・ディックスは、若き日にワインスタインからホテルの部屋で服を無理やり脱がされてレイプされそうになったが浴室に逃げ込み、しばらくしてドアを開けるとワインスタインが彼女のほうを向いて自慰行為をしていたとインタビューで語っている。
これを受け、コリン・ファースが当時彼女からそれらしい話を聞かされていたのに、それに対して何もしなかった自分を恥じていると発言した。
「彼女は、ワインスタインからひどいことをされたと僕に言った。インタビューで話していたような恐ろしいディテールについては語っていなかったと思う。だが、僕は彼女がそれによってひどく動揺していたのを覚えている。恥ずべきことに、僕は同情の意を示しただけで終わった。僕はそれについて何もしなかったんだ」
「ずっと昔の話だし、彼女は僕に話したことすら覚えていないかもしれない。だが今回、次々と彼がしたことが明るみに出るたびに、あの時の彼女との会話が蘇ってくるんだ」とコリンは英紙ガーディアンに話している。
コリンは、彼がオスカーの主演男優賞を獲得した『英国王のスピーチ』(10)でワインスタインと一緒に仕事をしており、今回の一連の容疑には「吐き気を催している」とコメントした。【UK在住/MIKAKO】
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