女装が原因でメンバーが続々脱退!?大阪で一番人気のない地下アイドルってどんなの?
AKB48や欅坂46、モーニング娘。'17など、華やかな舞台で活躍するアイドルたちの一方で、テレビなどのメディアには登場せず、ライブを中心に活動するライブアイドル、いわゆる“地下アイドル”たち。その中でも、“大阪で一番人気のないアイドル”を自称するグループがいる。その名は、「くぴぽ」。公開中の『くぴぽSOS!』はそんな彼女らに密着したドキュメンタリーだ。
なぜ、くぴぽは“大阪で一番人気のないアイドル”なのか。それは中心人物のまきちゃんが、女装している男性であるということが大きい。“かわいい女の子みたいになりたい”と願うまきちゃんだが、彼女らを見にライブに来てくれるお客さんはゼロに近く、もちろん、CDやチェキといった物販も閑散としている。そんな状況に納得がいかず、グループとして一緒に活動してきた女性メンバーは、加入してはすぐに脱退というありさまなのだ。
楽曲がよい、ダンスがうまい等、それぞれのグループのセールスポイントはあると思うが、やはり、“かわいい”ものを見たいのがアイドルオタクの本音。その点で、せっかく見つけた“推し”がグループからいなくなれば、他界(ライブなどに行かなくなり、ファンを辞めてしまうこと)につながってしまう。
昨年の6月からスタートした本作の撮影は2017年1月まで続き、その間に写真にも映っているみくろとビビタ:あいなは卒業し、現メンバーは中心人物であるまきちゃんと、昨年12月に加入したなーさん、つじこの3人となっている。カメラはなぜ、くぴぽが人々に注目されないのか、また、厳しい地下アイドルの現状とその背景にも迫っていく。
動画サイトにアップされているくぴぽのライブを見る限り、楽曲もしっかりしているし、客席に投げられたカラーボールを観客がまきちゃんに向けて投げ返したり、メンバー紹介のときにまきちゃんの本名である“服部”コールが出たりと、くぴぽならではのお決まりのギミックもある。大阪という地に埋もれているだけで浮上の可能性がなきにしも…と感じられたりもする。
今月21日の公開初日にはメンバーが舞台挨拶に登壇し、同日に近隣のライブハウスでほかの地下アイドルたちとライブも行なったそう。怖いもの見たさではないが、ぜひ一度“大阪で一番人気のないアイドル”とはどんなものなのか、見てみてはいかがだろうか?【トライワークス】