スティーヴン・ソダーバーグ監督が来日「10代で日本映画にとても魅せられました」
『オーシャンズ11』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、最新作『ローガン・ラッキー』(11月18日公開)を引っさげて来日。本作が第30回東京国際映画祭の特別招待作品として10月31日にEXシアター六本木で先行上映され、ソダーバーグ監督が舞台挨拶に登壇した。監督は「東京国際映画祭30周年、おめでとうございます」と会場に呼びかけた。
ソダーバーグ監督は「私が日本文化に触れたのは、日本映画を通してです。私は当時10代でしたが、とても魅せられました」と語り、日本映画に精通していたドナルド・リチーのコメントを引用した。
「西洋のプロットは、何が起きるか、どういう理由があるのか、また責任はどこにあるのか?という点を重視します。でも、日本の伝統では、ストーリーの流れ、つながり、関係性を重視します。私はこの言葉に刺激を受け、できるだけその両方を融合させる努力をしてきました。笑いというのはとても関係性を良くすると思います。ぜひこの映画を楽しんでいただきたいです」。
ハロウィンということで、ソダーバーグ監督は囚人服を着たスタッフ陣とフォトセッション。その後で「人生はとても短いと感じる時があります。でも、2時間を長く感じることもあります。今日は短く感じてほしいです」と、おちゃめに自身の映画をアピールして締めくくった。
『ローガン・ラッキー』は、全米最大のカーレースの裏側で繰り広げられる大胆な大金強奪計画を描くクライム・アクション。監督と4度目のタッグとなるチャニング・テイタム、『スター・ウォーズ』シリーズのアダム・ドライヴァー、『007』シリーズのダニエル・クレイグらが出演した。【取材・文/山崎伸子】
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