『火花』で同級生の菅田将暉と川谷修士、20歳の年齢差に会場がどよめく
ピース又吉直樹の芥川賞受賞小説を映画化した『火花』(11月23日公開)の完成披露試写会が、11月8日に東京国際フォーラムで開催。主演の菅田将暉、桐谷健太、木村文乃、川谷修士(2丁拳銃)、三浦誠己、板尾創路監督が舞台挨拶に登壇した。菅田と漫才コンビを演じた川谷は役柄上、同級生という設定だが、実年齢は20歳も離れていると明かし、観客を驚かせた。
板尾監督が「ちょうど菅田将暉が生まれた年に、2丁拳銃はデビューしてますから」と言うと、会場が少しどよめく。
「菅田将暉が同級生に見せようと思って、ものすごく上からいくんです。それは菅田くんのある意味、礼儀正しさで。そういう関係性を彼の方からもっていくというのは、俳優としての敬意」と板尾監督は菅田を称えた。
また、漫才師役にトライした菅田は「板尾さんがOKを出してくれたらもうええやんと。修士さんがツッコんでくれたらいかなる時も笑いが起きると信じていました。ベースはそこでした」と相方役の川谷に感謝する。
川谷は「ほんまに菅田さんがすごくて、ほんまにコンビみたいやなと。元のコンビに戻りたくないんです。ほんまにすごかったです」と絶賛する。
同じく漫才師役の桐谷も「イン前に相方と代々木公園で練習したり、カラオケで練習したり、∞ホールでお客さんがはけた後、若手の芸人さんやスタッフさんの前でやったりしました」と言うと、元芸人の三浦も「僕、5、6年やってなかったので怖かったけど、本当に練習したので。桐谷健太の情熱に惚れました」と桐谷を称えた。
『火花』は、売れない若手芸人・徳永(菅田将暉)と、先輩芸人・神谷(桐谷健太)の奮闘や挫折を描く人間ドラマ。脚本・監督を芸人で映画監督の板尾創路が、共同脚本を『クローズEXPLODE』(14)の監督の豊田利晃が手がけた。【取材・文/山崎伸子】