ゴジラが有楽町に上陸!貴重な展示が盛りだくさんの「GODZILLA SHOW SPACE」がオープン
1954年に公開された第1作から、日本映画界を代表するコンテンツとして君臨し、昭和から平成へと駆け抜けてきた「ゴジラ」シリーズ。昨年大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』に引き続き、初めて劇場用アニメーションとして制作された『GODZILLA 怪獣惑星』が11月17日(土)から公開される。
それを記念して、東京・有楽町マルイの8Fにて「GODZILLA SHOW SPACE」が開催。初代ゴジラから『シン・ゴジラ』はもちろん、最新作まであらゆるゴジラが一挙に集結。迫力のジオラマ展示や、歴代ポスター、貴重な作品資料などが展示された豪華な展覧会になっている。
入口を入ると真っ先に、最新作『GODZILLA 怪獣惑星』のコーナーが待ち受ける。主人公ハルオ・サカキをはじめとしたキャラクターのパネルが並び、その隣にはコンセプトアートなどの設定資料。作品を観る前でも、観た後でも必見の情報を得ることができる。
そして、その正面には新たなゴジラのジオラマが展示。鬱蒼とした森の中で佇むゴジラ。これまでの実写作品では街の中に登場することがほとんどだったゴジラが、このような場所に立っているというだけで新鮮に感じる。
そこから順路は、時代ごとにシリーズの歴史をたどっていく。「オキシジェンデストロイヤー」のジオラマや、絵コンテなど、1954年版の貴重な資料から特撮の解説、そして今年亡くなった初代ゴジラのスーツアクター、中島春雄氏を偲ぶコーナーも設けられている。
さらに会場奥には巨大なゴジラのジオラマが鎮座。街を破壊し、銀座四丁目の和光と思わしきビルの横にゴジラが佇む。これはまさに『ゴジラ』(54)を象徴する名シーンを再現したもの。この場所は、展覧会が開催されている有楽町のすぐ近くなのである。展覧会の帰りに、ゴジラゆかりの場所を訪ねてみるのも面白いだろう。ちなみに『ゴジラ』(84)では、会場のすぐ隣にある有楽町マリオンが破壊されている。
歴代シリーズ作品のポスターの展示や、直接ゴジラの体の一部に触れることができるという、またとない体験コーナーも設置されているほか、ゴジラ以外の怪獣にフォーカスを当てた展示も行われているので、なおさらファンにはたまらない。
キングギドラ、メカゴジラの頭部をはじめ、モスラにラドン。コアな人気を誇るビオランテにヘドラ、シリーズきっての悪役怪獣ガイガン、そしてゴジラの因縁の相手デストロイアまで。模型はもちろん、彼らの貴重なデザイン画からも目が離せない。
そして締めには昨年公開された『シン・ゴジラ』のコーナーが待ち受けている。第4形態の模型に、ポスターが展示。また、ショーケースに入れて展示されている台本には数多くの付箋が貼られており、その撮影の緻密さを伺うことができる。
この「GODZILLASHOW SPACE」は、11月10日(金)から来年1月8日(月・祝)まで、有楽町マルイ8Fにて開催されている。「ゴジラ」ファンや特撮ファンはもちろんのこと『シン・ゴジラ』や最新作『GODZILLA 怪獣惑星』で初めてこのシリーズに出会った人も間違いなく楽しめる空間になっている。是非とも足を運んでみてはいかがだろうか。【取材・文/久保田和馬】