アカデミー賞ノミネート発表で、北米ボックスオフィスの順位が激変

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アカデミー賞ノミネート発表で、北米ボックスオフィスの順位が激変

アカデミー賞は、観客が観る映画を選ぶ上で大事な指標となる映画界最大の映画祭。現地時間の2日(火)に同賞のノミネートが発表されたが、実際に、週末3日間(5日から7日)の北米ボックスオフィスの順位に、大きな変化が生じている。

ベスト10圏内では、主演男優賞(ジェフ・ブリッジス)と助演女優賞(マギー・ギレンホール)でノミネートされている『Crazy Heart』(原題)が、興行成績前週比プラス54.5%で、14位から8位に浮上。上映館数が239館から3倍以上の819館に増え、アカデミー賞候補作としての大きな宣伝効果が現れている。

アカデミー賞関連の作品は小品が多いため、ベスト10の圏外に変化が大きいのも特徴だ。一番効果が大きかったのは、作品賞と主演女優賞(キャリー・マリガン)でノミネートされている『17歳の肖像』。上映館数が75館から10倍以上の761館に激増した結果、なんと前週比プラス540.6%とダントツで、33位から17位に上昇した。

他には、作品賞・監督賞(リー・ダニエルズ)・主演女優賞(ガボレイ・シディベ)・助演女優賞(モニーク)にノミネートされている『プレシャス』は、上映館数が222館から669館に増えて、前週比プラス120.4%、29位から20位に。『The Last Station』(原題)は、上映館数が9館から51館に増えて、前週比プラス296.7%、37位から23位に。『The Messenger』(原題)も、上映館数が28館から36館に増えて、前週比プラス16.8%、54位から48位と大健闘した。

残念ながら、『アバター』は徐々に上映館数が減ってきており、有力候補となっている『ハート・ロッカー』は、昨年夏に公開された作品のためトップ100圏内で特に大きな影響は見られなかった。【NY在住/JUNKO】

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