鉄道好き必見!映画 『RAILWAYS』に日本最古級の電車が登場
電車や汽車が大々的にフィーチャーされた作品と言われて、まず思い浮かべるのは「銀河鉄道999」や「きかんしゃトーマス」だろうか? とはいえ、これらの作品は登場キャラクターが中心で、電車という乗り物についてはあまり言及されることがなかった。そんな中、疾走する電車の姿にスポットを当てた作品が登場する。5月29日(土)公開の『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男』は、日本最古級の電車の最後の勇姿が見られる鉄道マニア必見の映画なのだ。
本作は、忙しさに追われ家庭を顧みなかった主人公が、ある出来事をきっかけに“電車の運転士になる”という子供の頃の夢をかなえるべく、奔走するさまを描いた人間ドラマ。50歳を目前にして、自分の人生を見つめ直す男とその家族。夢に挑戦するひたむきな姿が、ばらばらに離れた家族の心を引き寄せてゆく…という、感動必至の内容に仕上がっている。
主人公が運転する電車は“バタデン”と呼ばれる、創業1911年の島根県東部を走る一畑電車。本編に登場する電車デハニ50形は1928年製造の日本最古級の電車で、昨年3月29日に営業運転を引退してしまったので、元気に走る姿はいまのところ劇中だけとなる。また、主人公が京王電鉄の施設で運転士になるべく訓練を受けるシーンも、普段は決して見ることのできない貴重なシーンだ。
出雲の大自然の中を走る懐かしい電車の姿は、現代人が忘れかけている日本の原風景を思い起こさせてくれるはず。ノスタルジックな気分にさせてくれる本作は鉄道マニアでなくても必見だ。【トライワークス】
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