神様に告げられて!?ニコラス・ケイジがパキスタンで日本刀を振り回すヤバい理由
アカデミー賞俳優としてハリウッドで確固たる地位を築き上げ、大作からアート系映画まで、主演・脇役を問わず意欲的に活躍を続けるニコラス・ケイジ。俳優としてベテランの域に差し掛かった彼が最新作『オレの獲物はビンラディン』(12月16日公開)で、日本刀を片手に単身パキスタンへ渡るという破天荒すぎる男を熱演!
主人公は神様に啓示を受けた?ヤバイ中年
本作は、イスラム過激派グループ「アルカイダ」の司令官オサマ・ビンラディンを捕獲するためにパキスタンへ渡航したアメリカ人ゲイリー・フォークナーを主人公に、彼のハチャメチャな“ビンラディン捕獲作戦”の全貌をコミカルに描いていく。
コロラド州の片田舎で暮らす人一倍愛国心が強い中年男ゲイリー。彼は米同時多発テロの首謀者ビンラディンの居場所がいつまでも見つからないことに業を煮やしていた。ある時、日課の人工透析を受けているゲイリーの前に神様が登場。彼は神から“パキスタンに行って、ビンラディンを捕まえるのだ”という啓示を受ける。使命感と愛国心に燃えるゲイリーはアメリカを救うのはオレしかいない!とばかりにビンラディン捕獲作戦をスタート。ラスベガスのカジノで資金集めを敢行し、渡航手段のヨットと武器の日本刀を調達した彼は、単身パキスタンへと渡るのだが…。
これ、まさかの実話だった!?
この映画のすごいところは、ゲイリーが実在の人物で、ストーリーが実話に基づいている点。破天荒すぎる一人ぼっちのビンラディン捕獲作戦に、大真面目で没入していくさまは笑いとほんの少しの哀愁に溢れている。そんなゲイリーをハイテンションで演じているニコラスは、白髪&体重増加で入念な役作り。ゲイリーが日本刀を振り回して周りの人をドン引きさせたり、目を血走らせて渡ったパキスタンで、なぜか現地の人と仲良くなってしまったりする姿は、爆笑させられるやら驚かされるやら…。
ベテラン俳優が“キャリア史上最狂”とも言えるハイテンションで挑んだ『オレの獲物はビンラディン』。ニコラスの変なオジさんぶりを心ゆくまで楽しんでほしい!
文/トライワークス