松坂桃李、沢尻エリカから「すごく怖かった」とおびえられる!
グランドジャンプ連載の人気コミックを映画化した『不能犯』(18年2月1日公開)の完成披露試写会が12月21日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、芦名星、矢田亜希子、白石晃士監督が登壇。沢尻が初共演となった松坂について、「話しかけられなかった」と告白した。
本作は、目で見つめるだけで人の心を操る男・宇相吹と、その力が唯一効かない刑事との対決の行方を描くスリラー・エンタテインメント。
劇中で初のダークヒーローを演じた松坂は「楽しかった」と充実の表情。「人間の欲や業にまみれた人たちを死に誘っていく立ち位置。『あなたもそちら側に行ってしまうんですね』という瞬間に立ち会うと、ちょっと笑みがこぼれてしまう宇相吹の気持ちがわかりました」と新たな発見もあったという。
刑事役を演じた沢尻は「今までにない役柄。アクションにも挑戦した。思うようにうまくできなくて、なかなか難しかったんですが、すごく楽しくて」とこちらも新境地にトライ。初共演となった松坂については「すごく怖かった」と告白した。
どうやら、松坂は現場でも宇相吹というダークヒーローとしての佇まいを保持していたようで、そのオーラが怖かった様子。沢尻は「キャラクターがそのまま出てきたんじゃないかって思うくらい、イメージがピッタリで。近づきにくいオーラがあって喋りかけられないし、最初はどう接していいか全然わかりませんでした」と苦笑いだった。
役柄と打って変わってこの日は穏やかな笑顔を見せていた松坂だが、白石監督によると「彼は豹変します」と松坂の演技力を絶賛。芦名も「話しかけられなかった」、矢田も「私とのシーンは怖い。圧倒された」と続くと、松坂は「全部監督の指示」と釈明していた。
取材・文/成田 おり枝