桐谷美玲&竹内愛紗が“姉妹トーク”で告白!デビュー直後の不安な気持ち
映画『リベンジgirl』(12月23日公開)で、桐谷美玲が“性格ブス”のヒロインにチャレンジ。イタイけれど、バカ正直でまっすぐな女性・宝石美輝をキュートに演じている。そして美輝の妹・美咲役に抜擢されたのは、本作が映画初出演となる16歳の竹内愛紗。「愛紗はしっかりしている!」(桐谷)、「お姉ちゃん、キラキラしてました!」(竹内)と笑顔を見せ合う2人。“スカウトでこの世界に入った”という経歴を持つ彼女たちが、デビュー後の不安な気持ちを語り合った。
本作は、フラれた相手を見返すために女性初の総理大臣を目指す美輝の奮闘を描くラブストーリー。美輝は、強気で自信たっぷりの女性だ。桐谷は「私とは真逆」と苦笑い。「役を受け取ったときは衝撃でした。自信満々なところや、自分が一番じゃなきゃイヤ!という感情は、私にはまったくないもので。私はできるだけ影に潜んで、隠れて過ごしていたいタイプなんです」。
驚きの告白をするが、「休みの日もずっと家にいたいし、引きこもっていたい」とはにかむ桐谷。かけ離れた存在を演じるためには「テンションを高いところまで持っていくことが大事でした。体力を使う役ですね(笑)。さらけ出して思い切りやるしかないと思っていました」と思い切りを持って、気持ち良いほどまっすぐな女性を演じきった。
2017年に芸能界デビューした竹内にとって、本作が映画初出演。竹内は「まさか美玲さんの妹役で映画デビューできるなんて。聞いたときは声も出ないくらいびっくりしました。映画に出られること、美玲さんの妹役だということ。二重の喜びでした」とふわりと微笑む。しかし「撮影の流れも、現場がどういうものかもわからないので、撮影に入る前はものすごく緊張しました。不安でした」ともちろん不安とも戦った。
桐谷は「ずっと一緒だったね。空いている時間やセッティンング中も一緒の部屋で過ごしたり。愛紗は本当にしっかりしているんです」と、竹内には“しっかり者”という印象を抱いているとか。「私が初めて映画に出たときはそんなに堂々とできなかった。美輝と美咲のやり取りは、台本にはないセリフも多くて。監督から『美輝と美咲っぽく話して』と無茶振りされても、的確に美咲として(演技を)返してくる。すごいな!と思いました」。
竹内は「自分が美咲だったらどうするだろうと、考えてやっていました。役作りでは、私には実際に兄がいるので、兄との関係性を見つめ直したりもしました。“緊張していない”と見られがちなんですが、本当はすごく緊張していて。心臓はバクバクです」と照れ笑い。「美玲さんは、“本番”となったときのスイッチの入り方がすごいです。すぐに役にピタッとハマるんです。私も見習いたいです」と桐谷を尊敬しきりだ。
デビュー直後、桐谷はどんな心境だっただろうか?桐谷は「右も左もわからないまま現場に行っていたので、怖かったですね」と映画やドラマに出始めた当時を述懐。「どんどんいただける役が大きくなっていっても、自分がそれについていけていないという気持ちが大きくて。しばらくは不安のままやっていて、楽しむ余裕なんて全然なかったです」。
映画『ジーン・ワルツ』(11)をきっかけに変化があったと明かす。「先輩たちが、何もできない私にも丁寧に色々なことを教えてくださって。『今のよかったよ』と声をかけてくださったりもしました。役柄的には大変だったんですが、“楽しかった”と心から思うことができました。それ以降は、『楽しまないと画面から伝わってしまうこともある、私も楽しもう』と思い、お仕事への向き合い方も変わって。それと同時に主演をやらせていただく機会も増えて、責任感も増していったと思います」。
竹内は「私も美玲さんのようになれるかはわからないけど、一つ一ついただいたお仕事に責任感を持ってやっていきたいです。今できることを精一杯やるべきだなと、改めて思いました」と桐谷の言葉を噛み締め、「勇気や元気を与えられるのが、このお仕事。私は今、高校一年生なんですが、今回の美咲のような明るい、同世代の女の子の役をもっと演じてみたいです」と未来を見つめる。
女優道を邁進する2人だが、新たなチャレンジや忙しい日々を乗り越える上での“元気の源”は?桐谷は「犬です。家に帰って、犬が走って出迎えてくれると疲れも吹っ飛びます。あとは家に引きこもってゲームや海外ドラマを見たり。床暖房をつけてねそべって、毛布をかけるのが幸せです。今さらながら『プリズン・ブレイク』にハマっているんですよ」。竹内は「あったかいお風呂です。お風呂で宿題をしたり、携帯をいじって音楽を聞いたり。セリフも覚えたりします。お風呂で声を発すると響くので、気持ちいいんです」と教えてくれた。
取材・文/成田 おり枝