作品としての質はもちろん、さまざまな上映方式やおまけも動員アップの秘訣?
年内最後となった12月23・24日の全国映画動員ランキングは先週と1~4位がまったく同じ顔ぶれに。作品の内容はもちろん、その何度も映画館に足を運ばせる仕掛けにも注目したい。
1位の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は土日2日間で動員45万人、興収6億9600万円を記録し、10日間の累計動員は211万人、累計興収は32億円を突破した。往年のファンに加えて、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)で初めて『スター・ウォーズ』の世界観に触れた10~20代の若い世代も多く、幅広い層から支持を受けているのが本作の好調の理由だ。
字幕版、吹替版、IMAX版などさまざな上映方式で上映されている本作だが、12月29日(金)からはIMAX3D版の上映がスタート。さらにMX4D版と4DX版は、レジスタンスなどライトサイド側のキャラクターの登場人物たちの動きや感情にあわせて座席が動いたり、特殊効果が連動する現在上映中の[ライトサイド(光)バージョン]に加え、2018年1月5日(金)からは、カイロ・レンなどダークサイド側のキャラクターにあわせた動きが堪能できる[ダークサイド(闇)バージョン]も登場するなど、さらなるリピーターを生みそうだ。
小・中学生から圧倒的な支持を受けて2位をキープの『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』は土日2日間で動員19万人、興収2億2700万円を記録。こちらは中学生以下なら先着でもらえる、ゲームで使える不動明王お守りカード、特製ステッカー、コマさん年賀状の3点セットが人気の秘密。
6位の『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』も12月23日から仮面ライダーと演じたイケメン俳優の2枚がセットになったポストカード6種類がランダムでプレゼントされている。また、10位の『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』も早々になくなってしまった公開1・2週目のものから来場者特典が変わっていて、特典の内容が今後も動員に大きな影響を与えそうだ。
元旦は毎月恒例のファーストデイでおトクに映画が観られるので、お正月ならではのテレビの特番もいいけど、映画館へ足を運んで気になるグッズを手に入れてみるのもいいかもしれない。
文/トライワークス
1位 スター・ウォーズ/最後のジェダイ
2位 映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活
3位 8年越しの花嫁 奇跡の実話
4位 DESTINY 鎌倉ものがたり
5位 未成年だけどコドモじゃない
6位 仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
7位 オリエント急行殺人事件
8位 カンフー・ヨガ
9位 鋼の錬金術師
10位 ガールズ&パンツァー 最終章 第1話