岡田将生の喉の不調を木村文乃が気遣い「優しい目で見守って」
柚木麻子の小説を、岡田将生と木村文乃のW主演で映画化した『伊藤くん A to E』の公開記念舞台挨拶が、1月13日にTOHOシネマズ新宿で開催。岡田将生、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、中村倫也、田中圭、廣木隆一監督が登壇した。喉が不調の岡田を気遣った木村は「みなさん、優しい目で見守ってあげてください」と訴えかけた。
最低の“痛男”を演じた岡田は「伊藤くんは本当に痛い男、クズ、自意識過剰とか言われるし、自己中だけど、自分の世界を持っているから僕にとっては憧れで。ちょっと伊藤くんをうらやましいなと思ってしまう部分もあり、すごく演じがいがありました」と語った。
木村も伊藤くんについて「とても人間らしくて、私はどちらかというと好きですね。自分をちゃんと持ちたいがゆえに、もがいている話なので」と肯定し、伊藤を含めたほかの登場人物についても「愛すべきところがたくさんあるなと思いました」とフォローした。
ただ、佐々木からは「申し訳ないけど、本当に最低だなって…」と、志田からは「ちょっとこの人、気持ち悪い」と言われた伊藤くん。演じた岡田は「大丈夫です。監督の演出です」と苦笑いした。
また、2018年の抱負について、木村は「思い切りぶざまになってもいいのかなと思っています。ぶざまになって支えていただいて、もう1回ちゃんとやりたいことを積み上げる年にできれば」と力強く述べた。
岡田の目標は「毒を吐く」ことだと言う。「自分の中でためこんでしまうので、ためないように毎回毒を吐き続ける年にしたい」。岡田は続けて「なんでこんな大事な日に、喉をやっちゃってるんだ。バカヤロウ!」と毒づいて笑いを誘った。
『伊藤くん A to E』は、とことん痛い男・伊藤くん(岡田将生)を巡り、5人の女たちが翻弄されていく恋愛ミステリー。落ち目の脚本家・莉桜(木村文乃)は、恋愛相談を受けた内容をネタにした新作で再起を図ろうとする。ところが相談者の女性4人を振り回していたのが、莉桜のシナリオスクールに通う伊藤だということが判明する。
取材・文/山崎 伸子