ジェーン・バーキン、石原都知事に物申す!
フランス映画祭が、今年も3月18日(木)〜3月22日(祝・月)までTOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催。代表団団長を務める女優で歌手のジェーン・バーキンはヒルズカフェで記者会見を行い、今年の映画祭の見どころをアピールしたほか、フランスにおける日本映画の人気ぶりや、石原都知事の問題発言を絡めて自身の出演作をアピール。また、会見場には、彼女の名にちなんで命名されたエルメスの“バーキン”もお目見えした。
今回のフランス映画祭では、彼女の主演作『テルマ、ルイーズとシャンタル(原題)』も上映される。本作は、50歳を過ぎた女たちのセンチメンタルな旅を描くロードムービーだ。バーキンは「人生は40歳、50歳、60歳になっても始められる。東京の都知事は“女性は子供が産めなくなったら女性ではなくなる”みたいなことをおっしゃったそうですが、それは本当のことではありませんね」と石原都知事に物申すコメントを投げ、会場は笑いに包まれた。
また、溝口健二監督作が大好きだというバーキンは、フランスにおける日本映画の人気についても語った。「40年前、私がイギリスからフランスに来た時、日本映画は1本も観ることができませんでした。でも今は、北野(武)監督など名前の通った監督作の評判はよく、ウディ・アレンやペドロ・アルモドバル監督作と同じような待遇を受けています。ただ、日本の若手監督の作品はまだまだ難しいです」。
フォトセッションでは、バーキンを片手にチャーミングなポーズをとってしてくれたジェーン・バーキン。「日本の方々に私たちの作品をじっくり観てもらうことを待ち焦がれています」と言っていた。フランス映画祭では、ラブストーリーを中心に長編14本と短編集が公開される。ぜひ、この機会に、フランス映画の魅力を再発見してみては?【Movie Walker/山崎伸子】