ヒュー・ジャックマン&ザック・エフロンが大苦戦!『グレイテスト・ショーマン』リハーサルの舞台裏を大公開
『ラ・ラ・ランド』(16)の音楽チームが手掛けた楽曲を、超ゴージャスなキャストたちが歌って踊るミュージカル・エンターテインメント『グレイテスト・ショーマン』が2月16日(金)から公開。その貴重なリハーサル映像が公開された。
本作は“地上最大のショウ”の謳い文句で知られるアメリカ最大規模のサーカス団の前身を築き上げた伝説の興行師P.T.バーナムのドラマチックな人生を描きだしたサクセスストーリー。先日行われたゴールデン・グローブ賞では最優秀主題歌賞を受賞し、全米では早くも興行収入1億ドルを超える大ヒットを記録している。
主人公のバーナムを演じるのは『レ・ミゼラブル』(12)のジャン・バルジャン役で世界を泣かせたヒュー・ジャックマン。過去にはトニー賞ミュージカル主演男優賞の受賞経験もある彼が、ショービズ界に君臨する稀代のエンターテイナー役に挑む。
また共演には4度のアカデミー賞ノミネート経験が輝くミシェル・ウィリアムズを筆頭に「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのザック・エフロンや、ディズニー・チャンネルの人気ドラマ「シェキラ!」でブレイクし『スパイダーマン:ホームカミング』(17)にも出演したゼンデイヤなど錚々たる顔ぶれ。
そんな本作の見どころは、なんと言っても劇中を彩る圧巻のダンスパフォーマンス。「ダンスというのは完璧が求められるものだ」と語るジャックマンは「とにかく一番ミスを犯すのは僕だったんだ」と笑顔で苦戦ぶりを明かした。
経験したことのないほど高度な振り付けに苦労しながらも「バーナムに退屈なダンスは似合わない。彼なら最先端のダンスを好むはずだ」と、まさにバーナムが乗り移ったかのように新しいことに挑戦しつづけたジャックマンのパフォーマンスから目が離せない。
またこのたび公開されたリハーサル映像の中では、かなりの技術を要する振り付けをこなすため、10週間にわたるリハーサルに励むキャストたちの姿が映しだされる。12年前の『ハイスクール・ミュージカル』であれだけキレのあるダンスを見せてくれたエフロンをもってしても「全然できないんだ」と苦笑いを浮かべるほど、その過酷さがうかがえる。
そんなエフロンが「僕がトレーニングを始めた日に、すでにプロのパフォーマーだった」と絶賛するゼンデイヤも、スタントをあまり使いたくないというマイケル・グレイシー監督の要望に応え、徹底的にワークアウトに臨んだことを明かす。
本物志向の監督のもとで、キャスト全員が血のにじむような努力でパフォーマンスに挑んだ一級品のミュージカル。近年日本でもブームが到来しているミュージカル映画界に新たなヒット作が誕生する予感がひしひしと漂っている。
文/久保田和馬