岡田将生がイケメンから離脱?迷惑かけまくりの“超KY教師”に
『僕の初恋をキミに捧ぐ』(09)や「オトメン(乙男)」(フジ系)などに出演し、王子様キャラクターのイメージが強い岡田将生。人気イケメン俳優の彼が、2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえのベストセラー小説を映画化した『告白』(6月5日公開)では、生徒たちから嫌がられるKY教師というこれまでにない役を演じている。
同作は、松たか子演じる中学教師・森口悠子が自分のクラスの生徒たちに向かって、「この中に私の娘を殺した犯人がいる」という衝撃的な告白をするところから幕が開ける。その後、事件にかかわった生徒とその家族の独白で物語が進み、森口が犯人生徒へ復讐するというとてもシリアスなストーリーだ。
その中で岡田演じるウェルテルという役は、森口の後任で問題のクラスを受け持つことになった新任教師。熱血教師になりたいというあこがれが強いため、それが空回りして全く空気の読めない、地雷踏みまくりな発言をするという役柄なのだ。だが、人間の恨み、憎しみ、復讐といったダークな面も描かれる作品のため、実際にいたら迷惑そうなこの教師が、この作品の中では一服の清涼剤になっているのも確かだ。
そんな新境地に挑む岡田はもちろん、娘を殺され復讐の鬼と化す松たか子や、息子を溺愛する母親を演じる木村佳乃にも注目。狂気に満ちた2人の演技は鳥肌もの…! ピリピリムードの中、岡田のKYなハッチャケ教師ぶりがどうスパイスになっているのか、非常に楽しみなところだ。【トライワークス】
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