余命3か月の父親から変態犯罪者まで、2月は週替わりリリー・フランキーお楽しみ月間!
これまでにも数々の映画で重要なキャラクターを演じてきた“名バイプレーヤー”リリー・フランキー。現在公開中の『星くず兄弟の新たな伝説』にもカメオ出演をしている売れっ子の彼が、2月はなんと4本の出演映画が連続公開され、週替わりでいろいろなリリーを楽しめるのだ。それぞれどんな役を演じているのか?確認してみよう。
高橋一生と共演!余命わずかな父親に
まずは、息子と妻を残して蒸発してしまった父親を巡る家族ドラマ『blank13』(2月3日公開)から。齊藤工が初めて長編映画の監督に挑んだ話題作で、高橋一生演じる息子と13年ぶりに再会する、末期がんで余命3か月の父に扮するリリー。麻雀ばかりで借金取りに追われる情けない姿と、毎日息子とキャッチボールする優しい姿の両面を体現しており、奥深い父親像を作り上げている。
神主ファッションもお似合い?宮司を好演
同じく2月3日(土)公開のコミカルな青春ドラマ『巫女っちゃけん。』では、広瀬アリス演じるヒロイン・しわすの父である宮司役に。巫女らしからぬ口の悪さでなにかにつけて反抗する娘を、穏やかに見守る。娘の成長のため、しわすに境内に迷い込んだ少年の世話係を任せるなど、神主姿が不思議とハマっている!?宮司に扮したリリーに注目だ。
心優しい警察官の声でアニメ吹替えに挑戦
スイス・フランス合作のストップモーションアニメ『ぼくの名前はズッキーニ』(2月10日公開)では、声優として存在感を発揮。不遇な事故で孤児になってしまった主人公の少年“ズッキーニ”と知り合う、中年警察官レイモンを演じる。孤児院になじめず、孤独に苛まれる主人公を度々訪ね、心を通わす良き理解者だ。時に一緒に遊び、時に人生の辛さを語る、懐の深い男を好演している。
犯罪者役で鳥肌モノな演技を披露!
4本目は2月17日(土)に公開される白石和彌監督の衝撃のサスペンス『サニー/32』。同監督の『凶悪』(13)に続き、ピエール瀧と共に再び犯罪者役で登場する。リリーが演じるのは、同級生を殺害した小学生女児“サニー”に心酔し、中学校教師・赤理(北原里英)を誘拐して監禁する小田武。雪深い山荘で、彼女にアイドルのような衣装を着せたり、その一部始終をビデオに撮ったりする異常者で、鳥肌モノのインパクトを放っている!
2月以降も、原作・東野圭吾&主演・櫻井翔のミステリー大作『ラプラスの魔女』(5月4日公開)、樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優の実力派女優がそろう是枝裕和監督最新作(6月公開予定)も控えているリリー・フランキー。独特の不思議な存在感で、どんな役柄でもさらりとこなしてしまう彼の魅力を、この2月は満喫したい!
文/トライワークス