ド派手なヴェルサーチを着こなすシンディ・クロフォードはスーパーモデル史の歴史学者?
ヴェルサーチの服を纏ったシンディ・クロフォードがインスタイル・マガジン3月号の表紙を飾り、注目を集めている。昨年はジャンニ・ヴェルサーチ没後20年ということもあり、ジャンニへのオマージュ企画が目白押しだったが、今年もその流れは続いているようだ。
今回雑誌に掲載された写真のシンディは、セミヌードの男性モデルたちを大勢従え、ヴェルサーチの世界に君臨する女王を体現している。カヴァー写真は、ゴールドのスリップドレスを纏ったシンディと、シンディの足元にすがりつく男性モデルたちのショットで、ブランドの女神のイメージそのもの。このドレスは、昨年9月に行われたミラノのショーのファイナルで、90年代に一世を風靡したスーパーモデルたちが勢ぞろいしたシーンで着用していたものだ。
他にもシンディは、アンディ・ウォーホールの描いたモンローの顔が全身にプリントされているボディスーツや、青地に黒とゴールドのド派手ジャケットと同じ柄のレギンスなど、インパクトの強い服を着こなしている。
ここ数年、シンディはヴェルサーチのモデル兼スポークスウーマンの役割を積極的にこなしており、その言葉の数々は、まるで“スーパーモデル史の歴史学者”のようだ。ジャンニのお気に入りモデルの1人だったシンディは、「“スーパーモデル”を発明したのはジャンニよ」と言う。
シンディ曰く「私たちの世代以前のモデルは、“ショーガールズ(ステージ専門)”か“プリントガールズ(撮影専門)”のどちらかで、両方をこなすモデルは少なかったわ。『ブランドの宣伝だけでなく、ショーのランウェイもやってくれるモデルがほしい』って言ったのは、ジャンニが初めてなの」とのこと。シンディのジャンニへの敬愛は尽きないようで「パワフルなだけでなく、美しくてセクシーで、誰の犠牲にもならないし、それを申し訳ないなんて思わない女性のことを、ジャンニは褒め称えていたわ」と語っている。
UK在住/シャオ