ユマ・サーマン、ハリウッド重鎮からの性行為強要を赤裸々に激白!
昨年10月にハリウッドの重鎮であるプロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインからのセクハラについてほのめかしながらも「怒りが収まらずにうまく語れない」としていたユマ・サーマンが、ついに重い口を開いた。この事でユマを“俺のミューズ”と称えていたクエンティン・タランティーノ監督の監督にも危機が訪れるかもしれない。
ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでユマは、ハーヴェイ、タランティーノ監督、ユマの3人を一躍有名にし、ジョン・トラボルタの再ブレイク作として知られるかの有名な『パルプ・フィクション』(94)から『キル・ビル Vol.1』(03)、『キル・ビル Vol.2』(04)の撮影中だった1994年ごろから2002年ごろまでの間に、ハーヴェイから数々のセクハラ行為を強要されたことを激白。
仕事を口実にホテルに呼び出し、サウナルームに無理やり連れていったうえ、ユマが服を脱がなかったことで激昂したことや、ホテルのベッドで性行為を強要しようとして失敗。翌日には大きな黄色いバラの花束で謝罪されたと明かしている。
それでも「キル・ビル」シリーズの製作に至ったのは、タランティーノ監督との関係があったからと語ったユマ。行為を拒んだユマだが、その後もエージェントから「部屋でアクションに必要なコリオグラフィを教える」などという理由で部屋に行くことを強要されたため「他の人たちにも同じことをしたら、あなたはキャリアも名声も家族も失う。私が保証する」とハーヴェイに忠告し、関係が壊れたという。
同時にユマは、2001年のカンヌ国際映画祭でタランティーノ監督にセクハラ行為を打ち明けたが「『可愛そうなハーヴェイ。手に入れられない若い女の子を口説こうとしたんだね』とあしらわれた」とも告白。タランティーノ監督は昨年、既に「ハーヴェイの行為についてはいろんな話を聞いて知っていた。口を閉ざしていた自分を恥じ、反省している」と述べており、いまさら驚く話ではないだろう。しかし、ユマは新たに「キル・ビル」シリーズの撮影で、タランティーノ監督から、撮影中に欠陥車の運転を強制されて衝突事故に至った事実も激白した。
同紙のウェブサイトには、15年経ってやっとユマが入手出来たというビデオが掲載されている。ユマが猛スピードで運転する車がクラッシュし、驚いて駆け付けたスタッフやタランティーノ監督がユマに話しかけ、スタッフがユマを抱きかかえる様子など一部始終が収められているが、けい椎やひざの損傷で車から降りることもできなかったユマは「もう一生歩けないかと思った」と当時を振り返っている。
ユマは、ハーヴェイ所有の映画会社ミラマックスから、同社を訴える権利を放棄するなら衝突事故の動画を見せると言われたが、それを拒否。そのことで2004年から長年にわたってタランティーノ監督と大喧嘩をしていたにも関わらず、映画のプロモーションのため女優としての仕事を全うしたことや、2004年に離婚したイーサン・ホークが飛行機でユマの元に出向き、タランティーノ監督に猛抗議してくれたことも明らかにしている。
ハーヴェイ側はこれについて「ユマが自分に好意を寄せていると勘違いしたが、謝罪した」として肉体的セクハラ行為を否定。また「長い間よき友人として関係を続けてきたにもかかわらず、20年以上経ってからこのような話を公の場でされたことは遺憾だ」との声明を発表したが、今や悪名高きハーヴェイを擁護する人たちはごくわずか。
しかしユマがインタビューの中で「私はハーヴェイに殺されてはいないけど、首とひざに受けた損傷は治らない」と訴えたことで、タランティーノ監督がハーヴェイ側と組んでユマをねじ伏せたという新たな事実が発覚。ネットユーザーたちからも「これは明らかなパワハラ」「衝撃!」と非難の声が殺到しており、共謀者となったタランティーノ監督の今後に注目が集まっている。
NY在住/JUNKO